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2018年3月31日 (土)

“あわいびとライブ2018春”を終えて

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東日本大震災から8度目の桜が咲き溢れる中、東京は中目黒「楽屋」にて、あわいびとライブはおかげさまで無事終了しました。
ご来場くださいました皆さま、応援してくださった皆さま、どうもありがとうございました。心より感謝申し上げます。

ウェブ上に公開している音源を通じて、これまでいろいろな繋がりが生まれました。
なかでも、それぞれのうたが唄い継がれたその地にお住まいであったり、そこのご出身であったり、その地に何らかの縁(ゆかり)を持った方から頂戴するメールやメッセージは特別な意味を伴って、そのひとつひとつは私自身にとって宝ものとなっています。

テキストメールだけで「一生の宝もの」なのですが、この度のライブでは、そうして以前にメールくださった方が何名もお越しくださいました。
いずれの方も相馬地方のご出身で、遠くは札幌からも。
お一人お一人とこうしてお会いできたことに感激するばかりで、(そのエピソードそれぞれを胸にしまって)ここにお礼を申し上げます。

そしてずっと応援してくれている友人から頂いているものも計り知れません。
本当にどうもありがとうございます。

今回は熊本県の「おてもやん」も(賑々しくサンバのリズムに乗せて)お届けすることができました。
頂いたアンコールでは、とびきりクールなサウンドに仕上がった「お江戸日本橋」をお土産に、と。

コントラバス奏者・三枝俊治さんをサポート・ゲストにお迎えしての4人での音の会話は楽しく弾んで(三枝さん、ありがとうございました!)、会場の皆さまと春の一夜を共有できたこと、とても嬉しかったです。

あわいびととして、今後も自分たちにできる活動を永く続けてゆきたいと思っています。
これからも皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。


【ライブ・データ】
2018年3月27日(火)
於:中目黒 「楽屋」

出演
唄・太鼓   美鵬成る駒
尺八・篠笛  佐藤錦水
ピアノ    中村力哉
コントラバス 三枝俊治(サポート・ゲスト)

演奏曲
・十勝馬唄(北海道)
・会津磐梯山(福島)
・釜石浜唄(岩手)
・男なら(山口)
・おてもやん(熊本)
・木曽節(長野)
・お立酒(宮城)
・十三浜甚句(宮城)
・相馬二遍返し(福島)
・南部餅つき唄(青森)
・お江戸日本橋(東京)

  あわいびとウェブサイト: awaibito.com



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(photo1,2 by なみきたかし氏)


by りき哉

2018年3月18日 (日)

【後編】 人形アニメーション作りと小説執筆と、そして本作りと/お父さん日記・2018春

昨年のログ「人形アニメーション作りと小説執筆と、そして本作りと/お父さん日記・2017特別編 2」を読んだ方から「その後どうなったの?」とお尋ね頂くことが幾度かあり、誠にかたじけない限りです。

以下、後編です。(前編を未読の方は、ぜひそちらを先にどうぞ)

 

 

・・・その後、束見本は無事に完成。そして(都合良く)それを夏休みの自由研究とする。糸かがり以外のノートも何冊か作って、レポートも(夏休み終わり間際というより新学期スタートの朝ようやく)仕上げて提出したそれは、ありがたくも学校長賞を賜った。良かったじゃん。

 

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そして夏も終わる頃、いよいよ自作小説の製本へ。白紙ノートの製本と違ってまず中身を印刷しなくてはならない。台割を考え、パソコンに向かって手作業で1ページずつ面付けする日々が続く。

 

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面付けがようやくできたら、全400ページの印刷。まずノンブルを印刷してから↓

 

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そこに本文を印刷する。↓

 

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1折り16ページ分が印刷できるごとに、ページ順に正しく並んでいるか確認する(と、間違っていてやり直すことも多々)。

 

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しかしなんとかここまで来た。

 

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よし、ここからは束見本で練習した(そして校長賞を頂戴した)腕の見せどころ(だよな?)。

 

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少し手慣れてきた糸かがり。

 

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ついに完成した初版本は、しかしその仕上がりが不本意で本人に喜びは全くない。

 

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糸かがりは糸にゆるみを残し、書籍用の紙の厚さゆえに裁断もうまくゆかず、紙で作った背表紙はすぐに破れて取れてしまった。そして(暫く放置された後)これは校正・校閲用プリントということに。

 

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「校正・校閲用プリント」としては豪華極まりない糸かがり上製本への赤入れ、それを参照しながらパソコンで本文直し、それに伴って台割・面付けもやり直し。再び印刷工程に辿り着いたのは年末だった。
初版本の反省を踏まえて、製本・装丁の工程一つ一つを慎重に進める。

 

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背表紙も(紙でなく)布張りにする。

 

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大晦日も作業に没入し、そして今年の元日、第二版が完成した。今度は仕上がりも上々じゃない?

 

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28万字の執筆から、印刷・製本・装丁まで。自身の「文学作品」にして且つ「工芸作品」。

この経験は宝ものだな。

 

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大作完成おめでとう。

・・・

・・・え?

・・・今度はこれの文庫本を作るの? ほ、本当に??

 

(了)

 

【お父さん日記シリーズ】

 

子どもの言葉の軌跡(お父さん日記・2008-2009)

 

お父さん日記・2011夏

 

お父さん日記・2011秋〜2012初春

 

お父さん日記・2012春〜師走

 

お父さん日記・2013

 

お父さん日記・2014

 

お父さん日記・2015春

 

ゲルマニウムラジオ作り/お父さん日記・2015夏休み特別編として

 

お父さん日記・2015夏〜師走

 

自分の机を作る の巻/お父さん日記・2017特別編 1

 

人形アニメーション作りと小説執筆と、そして本作りと/お父さん日記・2017特別編 2

 

 

 

by りき哉

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