二つの時間を繋ぐ
東日本大震災から5年の節目に際して。
「音楽は、以前の自分にとって手段ではなく目的だった。3.11以降、自分にとっての音楽は、目的から手段に、少しシフトしたのかもしれない。手段は目的の達成のために取捨選択されるものだ。果たして私の中で音楽は、その重みを少し失ったのだろうか」
これはちょうど4年前(震災から1年後)に書いたログからの抜粋です。
(3.11から経た無限の時間 2012.3.16)
この時に書き留めた自覚はすべて、その後もずっと、今に至るまで何も変わりません。
昨秋(2015年11月)、震災直後からささやかながらも続けてきた「ひと粒のちから」プロジェクトを、その記録としてCDアルバムの形にすることができました。
受け継いだ唄を大切に、新たな響きにつつむこと。
自分にとってそれは、断絶した二つの時間を繋ぐための祈りであったように思います。
この音楽を通して、たくさんの出会いにも恵まれました。
活動を応援してくれた方々に、心から感謝します。
そして本日3月10日は、東京・中目黒にて「ひと粒のちから」あわいびとライブを行います。
「今」の自分たちにしか出せない音を、精一杯に紡ぎたいと思っています。
2016/3/10ライブ詳細は前稿にて。
【追記】(2016.3.11)
あわいびとライブはおかげさまで無事に終了しました。たくさんのご来場と温かな応援をどうもありがとうございました。心より感謝申し上げます。
「ひと粒のちから」が、5年を経てひとつ実ったような気がしています。これをまた植えて育てていきたいと思っています。
あわいびとBlog をアップしました。
ライブ at「楽屋」2016.3.10 後記
by りき哉
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