お父さん日記・2015夏〜師走
2015年6月以降の、主に公開日記より。
【6月18日】
過日。学校から帰宅した息子(小4)が理科の教科書を開き、「ここに、電池を繋ぐとモーターが回ることが書いてあるんだけど、モーターの仕組みを知りたいのに書いてないんだよ。電気が流れるとどうしてモーターが回るのかが、これじゃ解らないじゃん」と口を尖らす。(そうか。うん、そこが知りたいよな)
【8月21日】
小4の夏休み。自由研究で「ラジオを作りたい」と言うので、「まだ電気のこと何も習ってないんだから難しいんじゃないか?」と諭そうとしたのだが、どうしても作りたいらしく・・(以下、続きは下記リンク)
ゲルマニウムラジオ作り/お父さん日記・2015夏休み特別編として
【8月23日】
夏休み恒例(4年目)となった、神宮球場でのナイター観戦。今夜5本目のホームランに喜ぶの図。
それにしても、野球は(たまにお父さんとキャッチボールする他は)友達と一緒にやる機会もテレビで見る機会も全くないのに、年にたった一度の観戦で試合開始前からゲームセットまでよく飽きずに楽しそうに一所懸命観てるもんだな。
【10月13日】
ある唄に関する文献を求めて図書館をいくつも駆け廻る中で息子(小4)も一度つきあってくれたのだが、彼はその後日にも一人で別の図書館を探してくれていたとのこと。「Special Thanks to…」には記載しなかったけど、ありがとな。
【11月8日】
初めてツーブロックにチャレンジしてみた。「ここは短くて、ここは長い方がいい」などと注文の出始めた息子(小4)の散髪。まあ上出来かなと。
「どうだ?長さも丁度いいだろ?」
「うん」
【11月11日】
カナヘビ(トカゲ)とカマキリを息子が家に連れ帰ってきて、彼らの餌食となるコオロギを妻が業者から三百匹まとめて購入したのは夏のこと。カナヘビとカマキリがコオロギを捕食して成長するとともに、幼齢だったコオロギたちも安全地帯で生き残りが大人になって、秋口にはリーリーと鳴き始めた。
カマキリはその後近所の林に離したが、カナヘビは水槽の中で日々何を思うのか。そしてこの深秋にコオロギの赤ちゃんが誕生し始めた。カナヘビも夏より随分と大きくなったとはいえ、大人になったコオロギは捕食するには大き過ぎる様子だったから、カナヘビには朗報だろう。
コオロギもいい声で鳴くし、毎日世話をしている妻にしてみれば可愛い存在だろうと想像するのだが、その中の一匹をカナヘビの水槽に離す心境はどんなだろうか、と訊いてみたら、「可愛くないわけじゃないけど、面白いよね」と。農学部出身の研究職だったからか、そんなものかもしれない。
まあ、自分と進化系統樹的に近い方により親しみを覚えるのは当然かとも思う。尤も、夏の時分には「クモなんて入れて大丈夫?」などと煩いくらいにカナヘビを気にかけていた息子の知的好奇心なのか関心なのかは、とっくに薄らいでいるようだが。(ほら、お母さんが全部世話してくれてるんだぞ?)
「カナヘビとその生贄のコオロギたちと暮らす」完
(オチは別になく)
【11月23】
過日、図書館からの帰路に息子(9)と。
「お父さん、また言語学の本借りたの?」
「うん。面白いんだよ。なあ、言葉って何だと思う?」
「うーん、空気の振動」
「それは音でしょ。文字で書いたのも言葉だよ」
「そうか。ええと・・、言葉には話す言葉と文字で書く言葉があって、言葉というのはつまり単語」
「言葉の形は他にも色々あるけどね。じゃあ単語って何?」
「単語は言葉の・・あ、『言葉』って使っちゃいけないのか」
「ははは。考えるほど難しいでしょ」
「うん、難しい」
と進行した会話で「ウーン」と暫し黙考した息子の挙げ句は、
「考えれば考えるほどわからなくなるから、考えない方がいいよっ!」
と晴れやかに。(そ、そうか)
【12月12日】
私が玄関を出て、そして自転車に乗って走り去った後に、ベランダから「イ長調〜!」と叫ぼうとしたらしい。「この曲は何調だ?」と私に問われて片っ端から「これじゃない、これも違うか・・」と調べていた息子は「わかった!」と叫ぶや。
それでこんなにバカでかく書いてあるのか。
【12月24日】
昨年はまだ「本当にいるのかなぁ?」と半信半疑の様子だったけれど、今年はもう何も訊いてこない。
【12月25日】
「何か置いてあった」
そう呟くように報告すると、包みを少し開けては中を覗き、少し開けてはまた覗き・・。
玄関で「サンタさん来た」と言い残して学校へ。
【お父さん日記シリーズ】
ゲルマニウムラジオ作り/お父さん日記・2015夏休み特別編として
by りき哉
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