あわいびと『会津磐梯山』『お立ち酒』レコーディング
2011年春に始動した「ひと粒のちから」プロジェクト(ユニット名:あわいびと)。
2015年秋、その記録をCDアルバムという形にするため、この度は福島県民謡『会津磐梯山』と宮城県民謡『お立ち酒』をレコーディングしました。
(いずれも2015年9月末、東京・Hocola studioにて)
『お立ち酒』は唄と尺八・篠笛とピアノのみによる、あわいびとの最もシンプルな編成で。
そして『会津磐梯山』では、様々な形や場で私も共演・敬愛している、ベーシストの西川輝正さんとドラマーの今野大輔さんが参加してくれました。
(ひと粒のちからプロジェクトに共鳴・協力してくれたお二方、どうもありがとう)
あわいびと流のcool jazzなサウンドを纏った『会津磐梯山』。どうぞご期待ください。
2015.9.23 唄囃子を入れる男衆(photo by 美鵬成る駒)
(向かって右から今野大輔、佐藤錦水、私、西川輝正)
2015.9.23 『会津磐梯山』レコーディングを終えて(photo by 美鵬成る駒)
今回レコーディングしたこの2曲は、全8曲入りとなるアルバムの7,8曲目に収録しました。
以下は、アルバムのリーフレットに記載した楽曲解説です。
M7.『会津磐梯山』(2015年9月22,23日録音)
会津地方で広く盆踊り唄となっています。この唄は新潟県の角田浜や五ケ浜方面からの出稼ぎ人(大工・屋根ふき・油絞り職人など)によって明治初年頃持ち運ばれた『五ケ浜甚句』を原曲とし、それに会津の『玄如節』の歌詞を流用したものといわれています。全国的に有名になったのは昭和十年頃に小唄勝太郎がレコーディングしてからで、「小原庄助さん なんで身上つぶした・・」のお囃子もこれ以来ついたとのことです。
アレンジは、雄大な磐梯山の情景に静的なジャズの色合いを重ねました。
M8.『お立ち酒』(2015年9月27日録音)
宮城県一帯でうたわれた、めでたい婚礼の祝い唄です。お立ち酒とは、婚礼の儀式が終わって嫁(あるいは婿)に付き添ってきた人々が「お立ち」になる時に庭先でふるまわれる酒のことで、新夫婦の前途を祝した祝い酒であるとともに別れ酒でもあり、祝賀気分の中に哀愁の情感があります。
このアレンジでは、唄の間奏を事前には敢えて何も作らずに、無心に即興で演奏しました。【参考文献】
・日本民謡大事典(浅野健二編)雄山閣出版
・日本民謡全集 雄山閣出版
・日本民謡辞典(仲井幸二郎・丸山忍・三隅治雄編)東京堂出版
アルバム・タイトルは「ひと粒のちから〜里景色〜」。
「一粒万倍日」の2015年11月18日、全国リリースとなります。
(詳細はまた別稿にあらためます)
【追記】詳細アップしました↓
あわいびと CDアルバム『ひと粒のちから〜里景色〜』リリース
● 追記(2015.12.08)
あわいびと Official Website オープンしました。
by りき哉
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