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2015年11月18日 (水)

あわいびと CDアルバム『ひと粒のちから〜里景色〜』リリース

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2015年の深秋。
この度、ユニット名「あわいびと」として、CDアルバム『ひと粒のちから〜里景色〜』を全国リリースしました。

あわいびとは、東日本大震災に際してスタートした、美鵬成る駒(唄・和太鼓)、佐藤錦水(尺八・篠笛)、中村力哉(ピアノ)の3人による音楽ユニットです。


 参照:「あわいびと」イントロダクション


YouTubeに公開した「ピアノで織りなす東北民謡」シリーズを通して、これまでにたくさんの温かなメールやメッセージを頂戴し、様々な出会いに恵まれてきました。

このアルバムは、そんな当プロジェクトの記録・祈りを一つの形にしたものです。


以下、アルバムの詳細をご案内します。


『ひと粒のちから ー 里景色 ー』あわいびと Awaibito


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【収録曲】
 1. 相馬二遍返し(福島県民謡)
 2. 十三浜甚句(宮城県民謡)
 3. 網のし唄(茨城県民謡)
 4. 釜石浜唄(岩手県民謡)
 5. 南部餅つき唄(青森県民謡)
 6. 九十九里大漁木遣り唄(千葉県民謡)
 7. 会津磐梯山(福島県民謡)
 8. お立ち酒(宮城県民謡)
 (全曲和声付け:中村力哉)

【あわいびと Awaibito】
 美鵬成る駒(唄・和太鼓・三味線)
 佐藤錦水(尺八・篠笛・唄囃子)
 中村力哉(Piano・鍵盤ハーモニカ・Tabla他・唄囃子)


【Guest Musician】
 M6
 岩谷耕資郎(Guitar・唄囃子)
 三枝俊治(Electric fretless bass・唄囃子)
 秋葉正樹(Drums・Percussion・唄囃子)

 M7
 西川輝正(Wood bass・唄囃子)
 今野大輔(Drums・唄囃子)

 
 Recorded on 2011.4~2012.8(M1~6) / 2015.9(M7,8)
 Recorded at HOCOLA Studio,TOKYO
 Piano Tuning: Yukitaka Horimoto
 Recording & Mixing: Rikiya Nakamura
 Mastering: Nobuo Ishizaki
 Album Design: Tomotaka Seto
 Cover Photo & Leaflet Painting: Rikiya Nakamura
 Produced by Awaibito

 2015 AWAI Records
 発売元:AWAI Records
 配給元:アオラ・コーポレーション
     03-5336-6957
     www.ahora-tyo.com

 AWAI-1511
 定価 2000円(税込)
 2015.11.18


下記サイト他、全国の大手CDショップ等で取り扱っています。


● 配給元:アオラ・コーポレーション
 Ahora Corpration/あわいびと『ひと粒のちから ー 里景色 ー』


● Amazonの商品ページ
 Amazon/あわいびと『ひと粒のちから ー 里景色 ー』


● 当ユニットのライブ会場や、各メンバーからの購入もできます。
 (ご希望がありましたらサイン入れします)



いのり・ふるさと・うた

日々の暮らしの中で育まれてきたうたには、その地の記憶が深く染み込んでいます。ことばや節回しやリズムの中に、そこに生きた人々の息遣いは宿り、風土はうたとともに連綿と今日まで繋がってきました。

2011年3月11日、過去と未来を断絶せんとするかのごとく襲った東日本大震災。
ふるさとを思う気持ちは、明日へ向かう私たちの力の源となるのではないか。その力のひと粒になれたらと、そんな思いから私たちのプロジェクトはスタートしました。
ユニット名の「あわいびと」は、「ふたつの世界の間(あわい)に棲む人。媒介者」の意を込めた創作言葉です。

受け継いだ唄を大切に、新たな響きにつつみ、今と未来へ向けて奏でていきたい。目を閉じればそこに豊かな風景が現れるように。

あわいびと  



以下はアオラ・コーポレーションによる本アルバムの紹介文です。


ピアノの音を纏い、たおやかなノスタルジーとともに浮かび上がる東北民謡の数々。過去と現在、伝承と独創、人と人との間(あわい)に流れる、儚くも暖かい響き。

●二つの異なる文化・価値観が、これほどまでに自然に共存できるものなのか。極めて高次に融合した、日本の民謡とピアノの響き。和声という概念を持たない日本古来の民の唄(民謡)が、西洋音楽に生まれた和声を纏うことで全く新たな色彩と陰影を得て、誰しもの心の中にある「ふるさとへの想い」と深く共振します。
●2011年4月、東日本大震災直後にジャズ・ピアニスト中村力哉が呼びかけ、邦楽家の美鵬成る駒(うた・和太鼓)、佐藤錦水(尺八・篠笛)とともに連帯。ふるさとを思う気持ちは、明日へ向かう私たちの力の源となるのではないか。土地に根差し日々の暮らしの中で生まれ育まれてきたうたを、今と未来に向けて伝えてゆきたい。3人のそんな思いからスタートしたユニットが「あわいびと」です。
●和太鼓奏者として海外公演、TV、ラジオなど幅広く活躍しながら、CMや映画などで唄い手としても活躍してきた美鵬成る駒は、本作において円熟したエモーショナルな唄声を響かせている。尺八の名家に生まれ、様々なユニットにおいて国内外で精力的に活動を続ける佐藤錦水は、本作においても伝統に重きを置きながら時にアグレッシブに自由自在な旋律を奏でる。そしてジャズピアニストとして自己のトリオや数多くのグループで活躍する一方で、震災以前より民謡や雅楽の世界との交流を深く持ち、その世界の音楽家たちから大きな信頼を得てきた中村力哉は、ベクトルの全く違う「日本の民の唄が目指してきた美」と「近代西洋音楽が目指してきた美」を、その和声付けとアレンジの妙により見事に両立させた。
●2011年5月よりスタジオ録音を6曲順次公開するとともに、同年12月からは被災地での慰問ライブ演奏も行っている。また1曲目に収録された『相馬二遍返し』は、ドキュメンタリー写真家・土田ヒロミとの映像と音楽のコラボレーションや、プログレッシブ・ロック・ユニット「ZABADAK」への和声付け提供など、これまでに様々な広がりを見せている。CD化を望む多くの声に応えるかたちで2015年秋、本作リリースへと至った。
●民謡を素材として扱いジャズの語法に組み込んでしまうのではなく、あくまでも民謡の世界に立脚し、唄の本来の形と魂を壊さないように大切に扱おうとする「あわいびと」の音楽は、その唄を育んだ土地の氏神と交信する「祈り」の表現であり、そのサウンドはどこまでも優しく、力強い。日本の民の唄に潜在する美しさを、情緒的に照らし出す一枚です。




● 追記(2015.12.08)
あわいびと Official Website オープンしました。

 awaibito.com


by りき哉

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