お父さん日記・2013

今年・2013年の（主に公開済みの）「お父さん日記」より。

【1月2日】
遠くの景色が見てみたいから。いい風が吹いている場所。春みたいに暖かいところ。できるだけ遠くのホテル。広い部屋。いろんな食べ物を何でも選べるとこ。（冬休みに温泉旅行へ行けないことが判明し、お父さんからの「都内の温泉に行こうか？」という提案に異を唱える息子の言葉）

（「遠くの景色が見てみたい」は7歳の子供らしからぬ言葉に聞こえたし、「いい風が吹いている場所」は詩的に聞こえた。お父さんもいい風が吹いている場所に行きたいよ）

【2月4日】
「おやつ食べる？」「ご飯よ」「お風呂入りなさい」「もう寝なさい」等と何を言われても閉じることができない程に息子（小１）が最近夢中になって読みふけっている本は『ルドルフとイッパイアッテナ』（とその続編を含む４册）。

「ねえ、お父さん、これ何度も出てくるんだけど、読み方は『あおとし』で合ってる？・・ああ、『せいねん』か、青年ってなに？」等とたまに会話する他は、一人で黙々と、時々笑い転げながら。４册読破した後、いったい何度読み返してるんだ？そんなに面白いのか。お父さんも読んでみようかな。

【4月20日】
三週間ほどだろうか、せいぜい寝顔をちょっと覗くだけの日が続いていた。久しぶりに見た顔は心做しか少しだけ大人びて、背も伸びているような。もう二年生だもんな。ほう、ピアノも新しい曲がんばってるじゃないか。ブラームスか。あれ？指使いが無茶苦茶だぞ。朝ご飯食べて、今度は恐竜で遊んで・・。

【5月20日】
お風呂に浸かりながら息子（7）曰く、「ほら、ここ（お湯の表面）は硬いけど、ここ（お湯の中）は柔らかいよ」。ほんとだ。（何か大切なことを示唆されたような気がした）

【5月25日】
やった！一等賞！がんばったな。にこにこしながら走ってたな。（50m走。今日は運動会）

【8月12日】

photo「海水浴」（葉山）

【8月13日】

photo「野球観戦（9回裏で勝利した瞬間）」

【8月20日】
5歳の誕生日からほぼ毎日続いている息子のピアノレッスン。今日は1年8ヶ月ぶり二度目の「昇級テスト」ということにして、合格ということにして、7級から6級に進級したことにした。「よかったね、おめでとう、がんばったね」という祝福に、やっぱり首をすくめて小さく「うんうん」と嬉しそう。（※1）

【10月3日】
ちょっとうれしそうに下向いたりちょこっと顔あげてみたり、「どっかに隠してあった誇らしさが一瞬飛び出ちゃったような横顔」（友人談）か。目に浮かぶなぁ。
（曲間で司会の方から息子の成長ぶりについて話を振られて私が答えるのを客席で聞いていた息子の様子）

【10月30日】
ローズでの息子のピアノレッスン。先日より使うようになったペダルはレンガの上に、足乗せ台はそれより薄いレンガに無垢板を置いたら丁度よくて快適。（ローズはこのペダルの造形と質感も美しい）

【11月13日】
『ルドルフとイッパイアッテナ』（とその続編を含む４册）は、その後も図書館から借りてきては読み、借りてきては読み、と繰り返しているので、結局4冊買って本棚に勢揃い。「自分の本」となったことが嬉しくて、やっぱり繰り返し読む。永久保存だな、この本は。

【12月24日】
「クリスマスなのにどうして普通のごはんなの？」という不平に「普通じゃないよ。クリスマスししゃも美味しいね。クリスマス大根も美味しいね」と答えたら息子はゲラゲラ笑ってたとのこと。帰宅して寝顔を覗く。ドアノブに大きな靴下が掛かっている。もうあと2年くらいだろうか。

子供の成長ぶりを見るのは、喜びの中にもほんの少しだけ、過ぎた（そして過ぎ行く）日々への感傷みたいなのがありますね。

【12月25日】
本人の要望推移は、二年前はペンキで（※2）、昨年はレゴブロック（の追加）で、今年は本（ドラえもん ふしぎのサイエンス・シリーズ）。朝起きてプレゼントを発見し、包装を開けて「（サンタさん今年も自分の要望を）間違えなかった」と喜び、登校。

放課後に数人で集まっても夫々が自分のゲーム機で遊んでいるだけ、という光景を見る度に「いいのか？」（反語）と思いつつ、しかし何もゲーム機の全てが悪いとは思わないのだが、息子はそれを欲しがる様子は全くないので、それならそれでいいだろうと静観。

トップの写真：8月22日、飛騨高山にて。

【参考】
お父さん日記・2011夏

（※1）（※2）
お父さん日記・2011秋〜2012初春

お父さん日記・2012春〜師走

by りき哉