追悼 ジャッキーさん
この十年来、バンド「SHAH」で活動を共にしてきたヴォーカリストのジャッキーさん(こと高橋"JACKIE"香代子さん)が、舌癌との7ヶ月の闘いの末、8月30日、天国へ旅立たれました。
数々のスタジオワークや有名アーティストのバックコーラスなどで活躍された、何より私にとってはSHAHの大切な仲間であり、友人であり、とても優しい先輩でした。
昨年、クリスマス・ソロピアノ・コンサートの舞台を私に用意して下さったのは、ジャッキーさんでした。
今年のクリスマスにはドラマーのご主人と三人で一緒に何かやろうと、とても楽しみにしていました。
3月以来となったSHAHの、この夏のライブこそ闘病のためお休みされたけど、きっとまた元気一杯のステージを共にできると、メンバー皆も、そしてジャッキーさんご自身も信じ続けていました。
・・・・・・・・
ジャッキーさん
5日前に最後のお別れをしたのは、まだ夢の中のことのようです。
スタジオでもステージでも、ジャッキーさんが「おはよう!」って言って入ってくると、いつでも場がパッと明るくなって活気が満ちるようでした。
ジャッキーさんのハードロックなシャウトも、微かなウィスパーも、ずっと胸の中に響いています。
リハーサルでアレンジを一緒に練ったり、談笑したり・・、そういった思い出のかけらは数えきれません。
度々「リキリキのライブ教えて」と気にかけてくれて、砂町銀座でのライブにはご主人と一緒に聴きに来てくれましたね。
そして、いつかジャッキーさんが私のピアノについて何気なくおっしゃってくださった言葉と、昨年のクリスマス・コンサートのことは、私の宝物になっています。
あれもこれもお伝えしようとすると次々にいろんなことが思い出されて、一体どう言葉にしたら良いのか。
ジャッキーさん、どうもありがとう。
あまりに早すぎるお別れとなってしまったけど、きっとものすごく沢山の人たち、文字通り「すごくたくさんの人たち」の中で、ジャッキーさんの歌声や笑顔は色鮮やかに記憶され続けていくのだと思います。
パワフルで、でも控えめで、真っすぐで、いつもニコニコして気さくで、カッコ良くて、周りにエネルギーを与え、皆から愛される人でした。
どうぞ安らかに。
いや、それとも、「そっちでも思いっきり歌ってください。キックボクシングも!」かな。
一先ず、さようなら。
心よりの感謝と親愛を込めて。
・・・・・・・
トップの写真は、譜面をチェックするジャッキーさん。
2010年5月9日のSHAHライブ(於:東京・豊島区立舞台芸術交流センター「あうるすぽっと」)での、サウンドチェック中の1ショット。
2008年6月8日、SHAHコンサートで香川県「サンポート高松 大ホール」へ行った際の記念撮影。(ジャッキーさんは写真に向かって前列最右)
by りき哉
« 2013年夏、広島にて | トップページ | 2013秋・調草子 Kaori-ne ライブ »
「4 : OFFの日記」カテゴリの記事
- クマと僕とリンゴ(2018.05.29)
- 人形アニメーション作りと小説執筆と、そして本作りと/お父さん日記・2017特別編 2(2017.09.12)
- 自分の机を作る の巻/お父さん日記・2017特別編 1(2017.09.12)
- 子どもの言葉の軌跡(お父さん日記・2008-2009)(2016.02.07)
- 疑う人と疑われる人(2015.06.30)
コメント
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/501669/53158324
この記事へのトラックバック一覧です: 追悼 ジャッキーさん:
同志の旅立ち…とても辛く、悔しい思いでいらっしゃる事と、心中お察し致します。
7ヶ月の闘病…私も、昨年11月からMRI PET-CTなどの検査で、肉腫の疑いが非常に濃く、身体の一部を4月に全摘しました。
結果、ありがたい事に通常の筋腫で、抗がん剤治療もなく、毎日、普通に暮らせる事への喜びを感謝しつつ生活しています。
力哉さんが思い出すジャッキーさんは、いつも笑顔…きっと、最後の最後まで、笑っていらしたのでは?と…
7ヶ月の間、きっと、発病前と変わらず、強い信念の優しさで、微笑み、最後の最後まで貫かれた方ではないか?と、感じています。
ご冥福をお祈りすると共に、力哉さんが、ジャッキーさんに見守られ、ご活躍なさる事で、ご供養なさって頂きたいと願うばかりです。
このような時に、申し上げる事では無い事かもしれないのですが…お許しください。
アニドウ あれから毎日電話していますが…ご不在のままです
投稿: おかめ姫ちゃん | 2013年9月 6日 (金) 18時02分
おかめ姫ちゃんさん
どうもありがとうございます。
本当にいつも朗らかで元気で、最期まで明るく人一倍前向きな人でした。
頂いた宝物を大切に、私も頑張りたいと思います。
おかめ姫ちゃんさんもどうぞご自愛ください。
(アニドウのコンサートの件、大変申し訳ありません。別途にご連絡さし上げます)
投稿: りき哉 | 2013年9月 7日 (土) 17時35分