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2013年8月11日 (日)

2013年夏、広島にて

前ログ(土田ヒロミ「フクシマ in 広島」+「相馬二遍返し組曲」)の続編です。

そういうわけで、8月7と8日、作品を鑑賞しに(現場の音響確認も兼ねて)広島へ参りました。
以下、その濃密な二日間の記録として。


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「せこへい美術館」は、旧日本銀行広島支店(現存する被爆建物の一つで、広島市指定重要文化財)の中にあります。正面入り口にて。(下の写真に続く)


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そして、写真と音楽のコラボレート作品「フクシマの唄」の展示会場はその地下1階の、なんと金庫室です。
(この扉!)

(とても響く空間なので、「あれ?ミックスのリバーブこんなに深くしたっけ?」と一瞬戸惑いましたが)写真と音楽が密に交じり合う、穏やかで静かな力強い作品になったと思います。


せこへい美術館を出て、土田氏の強い勧めもあってすぐ近くの原爆資料館へ。
広島での仕事の折に原爆ドームには来ていましたが、資料館に入ったのは初めてです。
原爆を巡る理不尽を改めて見つめ、言葉を失いました。


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2013.8.7 原爆ドーム。相生橋より。


この日の夜、A会場「gallery G」で行われたレセプションに参加。
多くの関係者(写真家の方々、編集者や美術館関係の方々、カメラメーカーの方や原爆資料館前館長など)から、今回制作した音楽に、そしてこのコラボレート作品に冥利に尽きる言葉の数々を頂戴しました。
新たなたくさんの出会いがありました。

「相馬二遍返し組曲」が関係者の方々の深い共感を得たことは、何よりも民謡という、その土地で育まれ伝えられてきた唄が持つ根源的な力によるものであったと思います。
(この音楽を共に作った美鵬成る駒さん、佐藤錦水さん、お疲れさまでした!一粒のちからがまた一つ広がりました)



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そのレセプションにて、土田ヒロミさんとのツーショット。



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広島での二日目。今回D会場「ギャラリーてんぐスクエア」にて土田氏と共同展示している写真家・宮角孝雄氏に、原爆ドーム前で撮影される私。
(宮角氏が続けているプロジェクトの一被写体として)


「では、今度は平和について考えてみてください」と宮角氏から指示されて私が自然にしたことは、目を閉じて耳を澄ますことでした。自分を包んでいる、ワシャワシャと鳴く蝉の声や、真夏の太陽の光と熱や、通り過ぎる風に意識を集中すること。平和を祈るということは、そういうことからスタートするのだ、と改めて思いました。

この日、D会場「てんぐスクエア」とB会場「NSA」を周り、広島を後にした次第です。
土田ヒロミさんの4会場のそれぞれの作品が、私たちが失ったものの大きさと、私たちに与えられた選択肢を、静かに語りかけていました。

他にも特筆したいエピソードが幾つかありましたが、一先ずこの辺で。


広島での開催は8月13日(火)までです。

詳細はこちらです。
土田ヒロミ「フクシマ in 広島」+「相馬二遍返し組曲」


by りき哉

2013年8月 6日 (火)

土田ヒロミ「フクシマ in 広島」+「相馬二遍返し組曲」

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この度、写真家・土田ヒロミ氏との、写真と音楽のコラボレーションが実現しました。
そのご報告と、写真展のご案内です。


ドキュメントを専門とし、3.11以降の「フクシマ」を記録し続けている土田氏からとても丁寧なメールを頂戴したのは、6月のことでした。
福島の美しい風景を四季の移り変わりとともに撮影したスチール写真をつなぎ、一つの叙情詩のような動画的イメージを作品化しようとする中で、YouTubeの「ピアノで織りなす福島県民謡・相馬二遍返し」に出会われたとのことでした。

土田氏の「我々が失ったものの大きさと、今後の我々の選択を示唆できるイメージを表現したい」という趣旨は、「ふるさとを慈しむ気持ちは、明日へ歩む私たちの力の源となるのではないだろうか」という当方のプロジェクトの想いにも通じるものですし、そのような映像作品の下、「相馬二遍返し」が写真を観る人の心に届いて一粒のちからになれるのなら、何よりも本望です。

(余談ながら、もちろん、著名な写真家である土田氏のお名前は一方的に存じていましたので、氏よりコラボレーションの熱烈なお申し出を頂いたことは大変光栄でもありました)


間もなく、都内にある土田氏の事務所にてラフ編集やサムネイルを拝見しながらの打ち合せをし、私も新たな創作の宿題を持ち帰ったのでした。

「一粒のちから」プロジェクトの美鵬なる駒と佐藤錦水とともに新たなレコーディングを加え、「相馬二遍返し組曲」を制作しました。
「相馬二遍返し」をテーマとしながら、季節がうつろうように変化し回帰する一つの物語として描いてみた、14分間の祈りの音楽です。


さて、そうして実現したコラボレーションが、いよいよ広島にて公開となりました。

土田ヒロミ「フクシマ in 広島」展です。


広島市内の4ヶ所の会場で、下記の通りそれぞれに個別の作品が展開されます。

「相馬二遍返し組曲」とのコラボレーション作品は、展覧会タイトル「フクシマの唄」で、下記のC会場(旧日本銀行広島支店 せこへい美術館)にて、8月5日から13日までの公開になります。



Fukushima_leafletb1


パンフレットの写真はクリックで大きくなります。
PDFはこちら


以下、情報の一部を掲載します。


【A展示会場:gallery G】
   スチール写真とそのインスタレーション
   タイトル:「フクシマの森」
   
   期間:2013年8月6日(火)〜11日(日)
        写真展時間:(11:00〜19:00)
        プロゼクションマッピング映写時間(19:00〜20:00) 
   場所:広島市中区上八丁堀町4-1
   Tel 082-211-3260


【B展示会場:NSA Gallery】 
   スチール写真
   タイトル:「フクシマの村」
   
   期間:2013年8月6日〜11日(11:00〜19:00)
   場所:広島市中区幟町6-21
   Tel 082-221-1921


【C展示会場:旧日本銀行広島支店(地下展示スペース)】 
   スチール写真からのプロゼクターによる作品
   タイトル:「フクシマの唄」(せこへい美術館※関連企画)
    (音楽:中村力哉プロデュース「一粒のちから」プロジェクト)
   
   期間:2013年8月5日(月)〜8月13日(火)
     (10:00〜19:00、初日は15:00〜、最終日は〜15:00)
   トークショー:8月7日(水)17:00〜19:00(1Fにて)
   場所:広島市中区袋町5-21
   Tel 082-504-2500 (広島市役所市民局文化スポーツ部文化振興課)    
   ※せこへい美術館=せかいのこどものためのへいわの美術展


【D会場展示:ギャラリーてんぐスクエア】
   35ミリカメラによる動画作品
   タイトル:「ヒロシマ、そしてフクシマ」
   
   期間:2013年7月20日(土)〜8月12日(月)(10:00〜18:00)
   場所:広島県広島市中区大手町1丁目5−12
   Tel 082-248-4881



なお、上記の通り、開催期日も会場ごとに異なり、4ヶ所の会場を一日で巡れるのは8/6〜8/11と一週間ほどに限られます。
私は8月7日と8日に現地へ伺います。

ご都合の合う方、ぜひお運びくださいませ。
いずれも入場無料です。


土田ヒロミ web site

土田ヒロミ blog

より詳しい情報は土田氏のブログをどうぞご覧ください。


by りき哉

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