夏の真っ盛り。
皆さま、暑中お見舞い申し上げます。
書きたいことが溜まる一方のまま、ブログ更新がしばらく滞り気味でした。
ちょっと集中的に幾つかアップしたいと思います(と公言して自分にプレッシャーをかけてみる実験)。
まずはこの4月くらいからの、音楽活動まわりの日記から一部を抜粋してここに貼っておこうかと。
備忘録ということで。

【4月2日】
造形以上に質感が大切だと、ふと思った。手に触れる道具に対する直感は、自身の音楽に対する態度とも通じているのかもしれない、とも。
「工業製品に於ける造形と質感」と「音楽に於ける旋律と音色」の類似点と相違点について考え込む。
ホコラスタジオのピアノを昨日調律して、今日はネオ・ハイブリッド民謡ユニット『調草子 kaori-ne』のレコーディング初日でした。今週と来週の4日間、バンドメンバー皆でスタジオ籠りです。
【4月3日】
今夜はモンドモードなJAZZ&POPユニット「samANDo」ライブです。
ひびさんのアレンジによる、今回は歌謡曲特集。
vo samA、ss ひび則彦、pf 中村力哉、wb カイドーユタカ、ds 島野和樹
(於:柏「WUU」)
【4月7日】
今夜は俳優の風間水希さんと日高恵さんのボーカルユニット『セロンカプリス』コンサートです。
昭和歌謡曲をちょっとジャジーなアレンジで。昨秋に続き、私は編曲担当しています。
eb北村規夫、ds足立浩、pf中村力哉、tp森崎美穂。
(於:新宿「ミノトール2」)
【4月12日】
ふう〜〜〜。一先ず終わりました。この二日間で30時間に渡ったレコーディングが。調草子kaori-neの。
って、もう頭がクラクラしていて文章が倒置法になっているように見える。
今回の4日間のレコーディングでは、その60時間余りの時間すべてをバンドメンバー全員が共有しました。すべてのパートのすべてのテイクを全員(5人)で聴き遂げながら作っていく作業。これは中々スゴいことだと。そして更にレコーディングは来月も続きます。
一期一会の演奏を記録するためのレコーディングも刺激的だし、じっくりと音を編み込んでいくためのレコーディングも楽しい。両者の境界の滲み具合を思う。ぼんやりと。
【4月13日〜15日】
別稿アップ済み:
いろいろな必然とともに(一粒のちから宮城コンサート後記)
【4月17日】
CDレコーディングにも参加させていただいた広瀬倫子さんの、今日はラドンナ原宿にてデビュー・ライブです。
ひびさんによるピアノトリオ+4サックス編成アレンジでジャジーにお届けする昭和歌謡な“熟恋歌”の数々。

(本番前のリハーサル風景)
【4月18日】
リハーサルを一つ終え、今夜はテレビ番組の収録。ピアノ一本で2曲、秋元順子さんのサポートです。
BS 日テレの『歌謡プレミアム』という番組で、放映予定日は5/20とのこと。

写真はサウンドチェック&カメラチェック中の図。
【4月23日】
秋元順子アコースティック・コンサート(神戸文化ホール、梅田芸術劇場、奈良県橿原文化会館)3日間6公演すべて無事終了しました。
【4月26日】
今夜は国分寺の「JAZZ&Coffee kiki」にて、MARKAさんのライブ。
ベースの佐藤ハチさんと久々の共演。胸が高鳴ります。
vo MARKA、pf 中村力哉、wb 佐藤ハチ恭彦
【5月2日】
調草子のレコーディングは今日も11時間に渡って楽しく無事終了。仕切りは毛布だけという、皆で音被りながらの一発入魂な演奏がいい感じで録れています。明日も朝から続きです。

【5月4日】
旋律を以て同一性を担保するという今日一般に於ける「曲」の定義を疑うことは、音楽体験をより深めることに繋がると思っている。
(という話については、また稿を改めて詳しく書きたいと思っています)
【5月7日】
今夜は東京倶楽部・本郷店にて、MARKAさんとのデュオ・ライブです。
【5月9日】
ガツンとタンゴに取り組んだ昨夜は、bando-bandのまた新たなベクトルが見えたようでした。
リーダーかおりさんがライブ音源に付けたアニメーション作品(3分)を上映するという初の試みもこのバンドらしさを深めていたし、絵と音楽の融け具合はあまりに自然な不思議さで引き込まれました。
バンドネオン 大久保かおり、pf 中村力哉、bass Mark Tourian、per 海沼正利

本番前のリハーサルの図。(於:中目黒「楽屋」)
【5月14日】
私事。勝てる見込みのあるとも知れぬ巨大怪獣との戦いは、数日前から最終章を迎えている。茫漠たる絶望の淵に時折わずかに差す光明は幻か現か。
そして今日は大分。花岡優平さんのライブ・サポートです。バイオリンの石井夕紀さんと。
【5月17日】
無事に(ということの意味は今夜は一際大きく)終わりました。MT6(マーク・トゥリアン・セクステット)ライブ at 赤坂「B♭」。
wb/composeマーク・トゥリアン、tp岡崎好朗、asジェイムス・マホーン、tbパット・ハララン、pf中村力哉、ds加納樹麻。
「これ本当に弾けるようになるのか??」という絶望の淵からスタートした一月前は遠い昔のことのよう。かつてない無数のオタマジャクシ怪獣との孤独な戦いの中に時折見えたあの光明は現だった、ということに。
難曲が何曲もあるという難局でした。
この一月で、読譜力は30%、リズム基礎力は35%アップしました。(当社比)
そういうわけで、このような高いハードルを与えてもらえたことに深く感謝です。
ありがとう、マーク。細部にまでマークの美意識が行き届いたクールなアレンジ&オリジナル作品でした。
【5月25日】
延べ8日間(延べおよそ90時間)に渡った『調草子kaori-ne』のレコーディングが無事に終了。メンバー皆で一曲ずつ丁寧に録音を重ねました。この後はミックス。仕上がりがますます楽しみです。
【5月29日】
別稿アップ済み:
リーダー・ライブのお知らせ
【6月7日】
今夜はBrother Sisters(vo:小川幸子&中野渡章子)+pfライブです。
(於:六本木Real Diva's)
【6月9日】
シンガーののがみともみさんとデュオでさっき演奏した一曲がまだ頭の中でループしている。もう記憶のずっと奥の方に埋もれていたけど、あの頃確かによく流れていたなぁ、って懐かしみ始めると、芋づる式にいろいろと思い出される。初めて弾いた。何か燃えた。
主旋律のうしろにある印象的なリフがその歌に不可欠であるかどうか、というのは聴く人の主観的なものだけど、そこにはその歌に対する個人的体験が大きく関わっている場合もある。思い入れは武器にも足かせにもなる。
(今日のあの歌にはサビのバックにあのリフは必要だった、という判断を導出した私的思い入れは、足かせでなく武器だった、ということで)
【6月15日】
ベーゼンのインペリアルは中低域がやっぱり一際豊か。ベースレスの編成では特にとてもよくサウンドする。
(秋元順子アコースティックコンサートatティアラこうとう)
【6月19日】
写真家の土田ヒロミ氏よりYouTubeの「相馬二編返し」にラブコールを頂き、氏が3.11以降に福島の自然を記録し続けている作品とコラボレートすることになりました。
今日は土田氏の事務所にて打ち合わせをし、私も新たな創作の宿題ができました。
今夏、広島にて開催される作品展で公開されます。
【6月20日】
調草子kaori-neのアルバム作りは今日からミックス作業へ。録音に続いてミックスもHocola Studioにてメンバー皆で進めていきます。
録音から日を(一ヶ月以上とか)置いてから聴くと、いろいろ新鮮に聴けますね。「こんなことやってたのか」とか。
【6月22日】
今日はセロンカプリス(風間水希さん&日高恵さん)のお二人と長崎へ。
島原は初めて訪れました。雲仙岳は曇り空に霞んで見えませんが、海の向こうに熊本が見えています。とても長閑。深呼吸。

島原・高城病院での慰問ライブは皆さんに大変楽しんで頂き無事終了。水希さんと恵さんの絶妙なハーモニーは今日も気持ちよく沁みて、セミコンのピアノもよく響いて、心に残るライブになりました。
そして、これから先ずは温泉三昧へと。
【6月25日】
本日は東京で『一粒のちから』ライブです。
東北の被災地はじめ各地に受け継がれてきた民謡を、このユニット(唄+和太鼓+尺八+ピアノ)ならではのサウンドでお楽しみください。どなた様も歓迎です。
東京では初演となる「会津磐梯山」など、乞うご期待。
北区の「鮮肉魚貝 よし田」にて。
【6月28日】
今回もポップかつマニアックなアレンジと一期一会な音の化学反応が炸裂した楽しいライブでした。
(すっぴんジャズVol.8★samANDo・LIVE at 六本木RealDiva's)
【6月30日】
3月よりリハーサルを重ねてきた、バレエ&フラメンコの南沢博子さんのスクール発表会が無事終了。ミュージカル仕立ての舞台の音楽を、カンテ大橋範子さん、フラメンコギター山中英樹さん、ドラム長谷川清司さんとともに担当しました。
フラメンコの3拍子系の面白さと、あのパッションにグッと来ます。
(於:銀座ブロッサム)
【7月3日】
TAKAO BAND at 横浜エアジン、多彩な火花の散ったライブでした。
お越し下さった皆さま、どうもありがとうございました。次回は9/12(木)です。
ds 岡村タカオ、g 山田豪、pf 中村力哉、eb 遠藤敬三
【7月7日】
今夜は横浜「Bar Bar Bar」にて、sax河野つつむさんのセッションライブです。
b池田聡さん、ds平井景さんとのカルテット。
【7月15日】
昨夜は気がつくと、スタジオに籠って丸50時間(丸二日間)になってました。創作に没入すると、一切何も食べず(空腹も感じず)に且つほとんど不眠でそれくらいになってしまうことが(たまに)あります。本日、明治安田生命ホールでの川神あいさんのサポートで社会復帰しました。
でもそれくらいに集中して取り組んだ創作物は、自分でもそれなりに納得のいくものになります(それが他者に受入れられるかどうかは別問題ですが)。
【7月18日】
別稿アップ済み:
2013夏・調草子 Kaori-ne ライブ
【7月24日】
先日来、「相馬二遍返し組曲」の創作にかかってます。写真家・土田ヒロミさんの「フクシマ」in 広島展でコラボレートするための作品です。昨日はその最終レコーディングをしました。
【7月27日】
日暮里サニーホールにてJAZZライブinARAKAWA。
HIBI★Chazz-Kにゲスト参加させていただきます。
【7月31日】
本日は和魂洋奏「SHAH」ライブです。渋谷「JZ Brat」にて。
・・・と、4月から7月までの音楽活動についての日記の中から、一部を抜粋してみました。
だいぶ選別したり、文章を短くしたりしたつもりでしたが、4ヶ月分となるとそれなりのボリュームになってしまい、これを全て読む人など絶対にいないだろうことは承知の上で、空いていた更新の間を埋めるべくここに残しておく次第です。
トップの写真は4月下旬の或る日。
by りき哉
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