忘我
自由に一つの模様を描いて、それが美しいかどうか、眺めて眺めて眺め尽くす。見る角度や高さや当てる光を変えてみたりして、あらゆるモノサシを当てて、本当にそれがベストかどうか、とことん考える。直感で瞬時に確信が持てることもあるけど、大抵は悩み抜いた先に答えが見つかる。その積み重ね。
奥深い細部に入り込んでいって、緻密にそれを編み、少し離れてその周辺を眺め、さらに離れて全体を眺め、そして再び細部に入る、ということの繰り返しが昼夜と続くと、三日目くらいから覚醒と昏迷が複雑にミックスされたような、夢と現の間を漂っているかのような感覚に包まれる。ひょっとして、これを「トリップしている」と言うのではないだろうか。
スコアを書き上げて地下スタジオから出る。もはや、何もかも懐かしい。
このフワフワした意識の中では、冷蔵庫のコンプレッサーの音も、外を走る原チャリの音も、すべて音楽に聴こえる。とても静かだ。
(2012年1月下旬の呟きより)
トップの写真:クラゲ
PENTAX LX+planar 50/1.4+400TMAX(self development)
by りき哉
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