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2011年12月25日 (日)

南三陸町との邂逅 一粒のちからコンサート後記

宮城県登米市と南三陸町の仮設住宅地区へ、「一粒のちから」プロジェクトで演奏に伺いました。

(その予告編・詳細がこちらのログ。「一粒のちから、南三陸町へ」)

両日とも沢山の方が集まってくださり、笑いと涙と熱気に包まれたコンサートになりました。


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上の二枚の写真はその初日(2011年12月22日)、宮城県登米市の南方イオン南方店跡地団地2期仮設集会所でのコンサートの様子です。

会場は(ご覧の通りの)超満員!
とても心のこもったチラシを作ってくださったり、皆さんにお声がけをしてくださった、現在は南三陸町童子下仮設1期の自治会長をなさっている佐藤さんと、志津川高校避難所で代表を担っていらっしゃった佐々木さんお二人の、人望の厚さが伺えます。


下の4枚も同じく。

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Dsc_0234      唄・太鼓 美鵬成る駒


Dsc_0208_2      尺八・篠笛 佐藤錦水


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そして翌日の23日(祝)は、南三陸町入谷の童子下集会場「四季の里」にて。

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この入谷地区で仮設住宅に避難されているのは17世帯ほどとのことですが、沢山の方がいらしてくださいました。


直に触れて響き合った時間。
皆さんの手拍子や、お囃子や、真剣な眼差しや、笑顔や、涙に、もう私たちの方が「ちから」を頂いているような。

民のうたの力って凄い。

自分個人にとっても、音楽を今まで続けてきたことの意義がぎゅっうと凝縮された二日間となりました。
南三陸町との邂逅も、こうして音楽を共にできる仲間に恵まれることも含め、色々な巡り合わせに只々感謝するばかりです。






コンサートを終えた集会場から、全てが流された志津川の町までは車でほんの10分ほど。
鉄骨だけが残った南三陸町役場防災対策庁舎のすぐ横が、佐藤さんのお住まいのあった場所です。

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失われた風景の中で、手を合わせました。

そして私たち3人と楽器や機材を満杯に乗せた車は一路東京へ。
今と未来へ向けた「民のうた」を、これからも精一杯にクリエイトし奏でていきたいと思っています。





(コンサート本番中の写真はすべて佐々木さんによる撮影です。佐藤さん、佐々木さん、いろいろとどうもありがとうございました)

追記(12/27)
佐藤さんもブログ「南三陸 海 山 川!」にて、この度のことを予告から後記まで、連続でアップしてくださっています。
こちらはその3つ目、コンサート後記です。
一通のメールからのはじまりでした。

by りき哉




「一粒のちから」プロジェクト:ピアノで織りなす東北民謡

2011年12月18日 (日)

絆と断絶、そして改めて思うこと

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震災・福島原発事故から9ヶ月。
新たに生まれた絆と、原発を巡り一遍に噴出した果てしない断絶。
今も、倫理を置き去りにした巨大な勢力が根深くはびこり、その権謀術策が巡らされ続けている。

食品の「暫定基準」が恒常化した非常事態のまま、その測定もまったく不足している現況において、即時的に何よりも心配なのは、放射線への感受性が大人よりも遥かに高い子供たちのことだ。
そして、何の責任もないまだ幼い子供たちや、これから生まれてくる子供たちは、この事故の後片付けも、これから予定通りの手続きで廃炉になる原発や使用済み核燃料の後始末も、直接・間接に生涯に渡ってやり続けなければならない。

このほんの数十年の間の薄っぺらな利便性を享受してきた私たちは、一体どれほどの大きなものを失った、いや、奪ってしまったのだろう。
この期に及んでなお原発や核燃料サイクルを押し通そうとすることは、次代に対する眼差しの欠如と、自己正当化と、拝金主義の為せる態度にほかならない。

例えば、現・野田内閣が成立した今年9月2日の社説に於いて、東京新聞が「原発に依存しない暮らしのかたちも見えた。本当に豊かな未来のために、脱原発の方向性はこのまま堅持するべきだ」と語る一方で、読売新聞は「原発の再稼働は、産業空洞化を防ぎ、日本経済が震災から本格的に立ち直る必要条件である」と浅慮を晒す。

「豊かさ」の本質を見据える者と、見誤る者。
思想の射程の違いは、かくも呆然とするほどに大きい。

嗚呼、しかしだ。
たとえ、広大な太平洋に小石を一つ投げ入れるがごときであるとしても、それでも私たち一人一人が声を上げ続けていくことがこの現実を前進させていく原動力となるのだと、私はやはり信じている。

いま何を語り何を語らないのか。
それは自分の生き方そのものであり、その姿勢こそが己の音楽になるのだということも、やはり信じている。


 トップの写真は、2011年5月 東京・代々木公園にて。
 Minolta AUTOCORD(Rokkor75mmF3.5)+ 400TMAX(self development)



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 2011年4月 東京にて。
 PENTAX LX+planar 50/1.4+400TMAX(self development)

以下、この秋以降に書き記した言葉の断片より、ごく一部を抜粋掲載。


[11月17日]
石油ストーブを買いました。デロンギのオイルヒーターを長年愛用してきましたが、乗り換えることにしました。我が家の場合、これで冬の電気代は半分から3分の1近くになりそうです。電気大食いヒーターは、今冬はこのまま押し入れで冬眠していてもらいます。


[11月18日]
夏前に産経エクスプレスの購読を止めた際、妻が理由を先方に言わなかったと後から知った私は「それじゃ原発問題の報道への抗議行動だということが伝わらないじゃないか」と残念がったのだが、たった今その産経新聞から「また購読を検討して頂けませんか」という電話を頂戴した。飛んで火に入る夏の虫。


[12月6日]
息子のピアノレッスンは今まで一年近くお父さんオリジナルの練習をさせていたのだけど、今日は昇級テストという事にして、合格にして、8級から7級に進級した事にした。嬉しさを隠すように首をすくめてから台所へ行き、「ねえ、おかあさん、ぼくね、昨日まで8級だったけど7級にしんきゅうしたんだよ」と。


[12月8日]
ジョン・レノンの命日。毎年この日は特別な思いに駆られる。静かに「ジェラス・ガイ」を弾いてみたり。


[12月9日]
「東京ももう冬になった」ということにして、本日我が家はついにストーブ稼働。(言うまでもなく、電気のオイルヒーターから石油ストーブに替えたのは「今冬の我が家の電気使用量を劇的に下げてやる」という男の意地が9割です。脱原発デモ参加と同じ)


[12月11日]
今日は明治座公演の後、『一粒のちから』リハーサルをしてきました。昨晩の皆既月食も神秘的だったけど、新宿の今夜の月もすごく明るくて美しくて、宇宙の営みも人との縁も含めたこの世の必然への感慨や、優しさや悲しみや怒りが入り交じった、言葉にならない心持ちとともに歩いてきました。深呼吸。


by りき哉


2011年12月11日 (日)

一粒のちから、南三陸町へ

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12月11日、今日で震災から9ヶ月です。

南三陸町でのコンサートが決定しました。
『一粒のちからプロジェクト』で、今月22日に登米市の、23日は南三陸町の仮設住宅地区へ、演奏に伺います。

宮城県民謡「十三浜甚句」を制作した際の、この十三浜の写真を提供くださった佐藤秀昭さんとの何とも不思議な妙なるご縁が、今回のコンサート実現へと繋がりました。

佐藤さんは現在、南三陸町の仮設住宅(童子下仮設1期)の自治会会長をなさっています。
そして、志津川高校避難所の代表をなさっていた佐々木光之さんとともに会場の手配から何から準備してくださり、当日はコンサートの進行を務めてくださいます。

とても楽しみに待っていてくださるとのこと、私たちも精一杯の演奏をすべく準備を進めています。
ささやかな一粒の力になれますように。



南三陸町復興応援
「一粒のちから」民のうたコンサート


2011年12月22日(木)

開場 13:30
開演 14:00〜 
場所:宮城県登米市 南方イオン南方店跡地団地 2期仮設集会所


2011年12月23日(金)

開場 11:00
開演 11:30〜
場所:宮城県本吉郡南三陸町入谷童子下 童子下集会場


進行:佐藤秀昭さん (南三陸町童子下仮設1期自治会会長)
   佐々木光之さん(元志津川高校避難所代表)

出演:唄・太鼓   美鵬成る駒
   尺八・篠笛  佐藤錦水
   piano     中村力哉


2011年3月11日。千年に一度という未曾有の大震災。
東日本では、豊かな風景や歴史とともに築きあげてきた人々の生活が、一瞬にして奪い去られた。
故郷を想う気持ちは、明日へ歩み未来へと向かう私たちの大きな力になると信じている。
日々の暮らしの中で生まれ育まれてきた「うた」には、その地の土や空や匂いが深く染み込んでいる。
そうした土着のうたを、新たな響きに包み、目を閉じればそこに故郷が現れるように、後世へまでも伝えていきたい。
復興を祈る一人一人の想いにそっと寄り添い、ほんの一粒のちからになれたらと願いながら、私たちが受け継いできた民謡を、今と未来へ向けて奏でていきたい。





トップの写真は「十三浜甚句」を唄う、和太鼓奏者・美鵬成る駒。
2011年5月12日 Hocola studioにて。


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こちらは「網のし唄」で篠笛をレコーディングする佐藤錦水。
2011年6月30日 Hocola studioにて。


※ 「一粒のちからプロジェクト」については、こちら。
  ピアノで織りなす東北民謡

※ 中でも「十三浜甚句」については、こちら。
  ピアノで織りなす宮城県民謡「十三浜甚句」

by りき哉

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