M.HASUI暗室ワークショップ参加の巻
ログ「暗室初体験の巻」から続く。
その後、早くまた暗室に行きたいと思いつつも叶わずにいたのだが、つい先日は、写真家 M.HASUI(蓮井幹生)氏のプリントワークショップに参加する機会を得た。
氏のブログを拝読していて、前々から参加したいと思っていたのだ。
初心者の私には過ぎたワークショップかも・・という不安も少しあったが、「一度でも暗室に入ったことのある人」という参加条件は辛うじてクリアしているので、迷わずに申し込んだ。
先着4名限定。
午前中にまず理論を学んだ後、午後は暗室でそれを実践(持参したモノクロ・ネガをバライタ印画紙にプリント)していくという流れ。
教えてくださる理論は、本に書いてあるような一般的なそれとは異なる、HASUI先生が独自に確立された方法論である。
わくわく心躍らせながら参加したワークショップは、その理論と実践がとても有意義であったのはもちろん、HASUI先生が語る言葉の隅々にその哲学が滲んでいて、濃密でとても楽しく刺激的なものだった。
印象的だったことは幾つもあるのだが、そのうちの一つは「写真(プリント)は工芸品足り得るもの」という言葉。
それは、まさに私が最近気づいたばかりのこと(ログ「写真は情報か物質か」に書いたこと)を強く再認識させる言葉でもあったし、実際そのことは、今回の実践(プリント)を通してつくづく実感するばかりであった。
参加者からの写真悩み相談に、講義を離れて真剣に答えるHASUI先生。
その姿と窓からの光が何とも良い感じだったので、思わず「撮ってもいいですか?」とパシャリ。
とても情熱的かつ繊細なアーティスト(・・なので、音楽家としての私はとても共感を覚えることが多かった)。
今度は先生の作品展にぜひとも触れてみたい。
Mikio HASUI Photographer ブログ:http://blog.mhasui.com/
そしてワークショップの二日後は、復習を兼ねて一人レンタル暗室へ。
(今回は自宅から近い、新宿の「Place M's TOKYO DARKROOM」へ行ってみた)
学んだことをちゃんとプリントに活かすことができた(と思う)ので、ひとまず合格か。
暗室ワークは、ますます楽しくなる一方である。
・・・というわけで、(当ブログにしては珍しく)この数日で立て続けに(4本も)アップした「写真についての」ログは、取り敢えずここで一段落(のつもり)。
また追々書こうと思う。
一つ、ご報告し忘れていたこと。
当ブログのカテゴリーに、「Photo Life」を新設しました。
「随想録」や「OFFの日記」のログの中から、写真についてのログを「Photo Life」で一覧できるようにした次第です。
by りき哉
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