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2010年11月10日 (水)

奈良ポタリング写真紀行

「ポタリング」というのは自転車でぶらぶら気の向くままのんびり走ること。
「散歩」ならぬ「散走」あるいは「散漕」という感じだ。

奈良県文化会館での(秋元順子さんの)コンサート翌日(11月4日)、東京へ戻るのを半日遅らせて、一人ゆっくり奈良カメラ・ポタリングすることにした。

今回の旅はハナからそうするつもりで、銀塩(フィルム)一眼レフとデジタル一眼レフの2台を持ってきたのだ。
(仕事道具よりも趣味の荷物の方が多い。)

レンズはそれぞれに、男らしく単焦点一本ずつ。
(重たいズームレンズまで携帯する根性がなかっただけ・・だけど。)
モノクロフィルムを入れたPENTAX LXは50mmF1.4、デジタルのK200Dは35mmF2.8Macroを装着してのお伴だ。


朝、ほどほどに早起きして外を見ると、おお!何ていい天気!
窓から見える山にかかった靄が朝日に照らされて、幽玄の美を醸し出している。

あれを撮らなくては!

もっと早起きすれば良かったと思いながら(でも昨夜も打ち上げで沢山飲んだから、これでも目一杯早起きだよな・・と納得しながら)、急いで自転車を借りて、靄を撮るのに良いアングルを求めて走り出す。

なかなか良いポジションが見つからないまま走っていて、たまたま辿り着いたところが猿沢池だった。

途中、路地裏の風景を撮ったりしながらモタモタしていたせいもあり、すでに靄は先ほどの幽玄さを失っていたが、その代わりに興福寺の五重塔が池にきれいに写り込んだ光景に出会うことができたのである。

この光景が奈良八景の一つで、絵葉書にも使われる定番だということは帰宅してから知った。

何せ「ポタリング」なので、下調べなし、無計画でのぶらぶら散策である。
あの靄が、何も知らない私をここまで導いてくれたに違いない。

やはり、早起きは(ほどほどの早さだったけど)三文の徳だったと思いながら、上下シンメトリーな構図で絶景を捕獲。



Imgp1359
photo-1
猿沢池から臨む興福寺の五重塔。
そして、この写真がこの日の「一席」になった。会心のカット。
柳の木の下を走る自転車の位置にも注意を払いながらシャッターを切っている。
(クリック拡大すると見えます。池に写っている姿も。二人。)



Imgp1363
photo-2
同じく猿沢池にて。興福寺の南円堂を臨む。
「一席」はこちらと一枚目と、どちらかな・・と悩んだけど、こちらは次席かな。
いずれにしても、本日の収穫のベスト2枚。

(以下、この2枚より良い写真はないので悪しからず。)



Imgp1370
photo-3
興福寺東金堂前にて。
シカって、紙も食べるんだ?知らなかった。
あ〜あ、五重塔の写真が・・。
ねえ、君たちバチが当たるよ(・・って、シカはこの辺りでは御神体だからバチを与える側か。)



この後、朝食を取ってから、今度は薬師寺方面へ進路を取った。
大安寺を参り、更にのんびり走る。



Imgp1387
photo-4
途中で、その趣に惹かれて細い路地へぶらりと。
こういう臨機応変な機動力の高さが、自転車の強みである。
クルマだとこういう瞬発力は望めない。



Imgp1398
photo-5
その路地の奥が少し開けた所。
向こうに薬師寺の二つの塔が見える。
土手を走る自転車の位置にも注意を払いながらシャッターを切っている。



Imgp1411
photo-6
ホテルで借りて乗ってきた自転車。
ポタリングには快調快適。



Imgp1424
photo-7
薬師寺近くの秋篠川で釣りをする人。
気持ち良さそう。
遠くの鉄塔もいい味を出している(ように思う)。



Imgp1425
photo-8
同じ場所で橋の反対を眺める。
川面への木の写り込みがきれい。
昼になってもこの通りの秋晴れ。
ぽっかぽか小春日和だった。



Imgp1430
photo-9
薬師寺すぐ近くの路地を入ったところで、民家の塀を狙う。



Imgp1433
photo-10
その路地を更に進んだところで。
青空と柿と木の幹のコントラストを見て、露出をいろいろ試行錯誤しながら撮った。



Imgp1440
photo-11
色と背景のボケを楽しむための1カット。
同じく薬師寺近くの路地にて。



Imgp1461
photo-12
唐招提寺近く。
田んぼと電信柱と民家のバランスが自分の心象風景と重なっていたので、金網を主役に背景ボケを楽しみつつ・・のイメージ写真。



Imgp1468
photo-13
秋篠川沿いを走りながら、気持ち良さに空を見上げる。



この後は平城京跡へ向かい、観光の人で溢れる朱雀門の前を通り(写真として面白いものが撮れなかったので割愛)、自転車をホテルに返却してから、徒歩で奈良公園方面へ。

地図に出ていた春日奥山遊歩道へ行きたかったのだが、適当にぶらぶら歩いていたらそこは春日大社の表参道だった。



Imgp1480
photo-14
石灯籠の基礎部分が夕暮れ近くの陽に浮かび上がってきれいだった。
本当はここで、逆光に照らされるシカを狙いたくて粘っていたのだが、灯籠近くの薄暗い日陰に居るシカに私の想いがなかなか届かず断念。



Imgp1494
photo-15
本紀行ラストの一枚は、春日大社の直会殿(なおらいでん)軒下に並ぶ吊り灯籠。



・・・・

この上ない秋晴れに恵まれ、かように充実の「一人のんびりカメラ散策」を堪能して、奈良をサヨナラしたのだった。

尚、ここにアップしたのはすべて(デジカメの)K-200Dで撮った写真である。
(フィルムはまだ現像していないし、それにスキャナーもないので・・)

すべてノートリミング。

フィルムの現像も楽しみだ。
(ちゃんと撮れているかどうか不安なのも銀塩の楽しみの一つなのだ、と前向きに捉えている。)

by りき哉

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コメント

カメラマンりき哉氏・・・・・お見事です・・素晴らしいですね。

私も、昨年友人と 旅をした時、興福寺の五重塔が 猿沢の池に写る、一枚を大切に、とってありますが、 なかなかタイミングよく 美しく、撮れるものではありません。

流石です。 これらの写真を 見ていましたら、また行ってみたくなりました。
素敵な 写真を ありがとうございます。

また 楽しみにしています。

志乃さん
いやはや恐縮です。
写真は「知らない」「解らない」ことだらけですが、お気楽にのんびり楽しんでます。
趣味の時間がたまに取れると、エネルギー・チャージになりますね。
また楽しんで頂けるよう、精進します。

こういう時間を持てるのもコン♪ツアの魅力なのでしょうね。
私も17年近く前になってしまった奈良行を思い起こした次第です。

ところでフィルムカメラって3千以上の部品から出来ているんですってね(驚)
今でも壊れた古いカメラを修理されている元ニコンの方がテレビ番組の中で
仰っておられました。

今年の長かったツアーもあと2ステージですね。
疲れもピークでしょうが御盛会を念じております。


ミハルカスさん
どうもこの秋ツアーでは、どの旅も忙しなく(私自身も時間の余裕がなくて)、こういう時間が持てたのは、実は・・この奈良の時だけでした。
(・・という、他の場所ではまったく写真が撮れていない言い訳を先にしておきます。。苦笑)

それだけに、この奈良では「のんびり」を満喫してきました。(喜)

部品3千以上、ですか。
想像するとスゴいことですね、あのサイズですからね。
カメラの修理が趣味、という人もいますが、そこまで踏み込むのは私にはハードルが高過ぎるなぁ・・(遠い目)。
でも私は、デジタルものには基本的に疑心感を持っていますが(こうして今使っているパソコンも信用していない)、歯車とかてこの原理とかで動いている「機械」には親近感とか信頼感を覚えます。
・・これはもう生理的な相性・・かな、と諦めてます。

あと2コンサート、精一杯ココロを込めて頑張ります。

はじめましてconfident

りき哉さんが、書かれてから一ヶ月経っての投稿ですがcoldsweats02
順子さんのコンサートツァーで、りき哉さんを知りました。

写真。私も若い頃からの趣味で楽しんでいます。
興福寺の五重塔と猿沢の池、撮影スポットですね。
しかし、池の水面に波もなく綺麗に撮れていますね、やはり早起きが良かったのでしょうね。
奈良公園の朝靄は、秋から冬にかけて幻想的に出ます。
私も一度はと思うのですが、早起きが…coldsweats01
公園内の飛火野辺りでは、鹿が朝靄の中で佇んでいるようです。

ポタリング。妻がりき哉さんが書き込んでいるのを見て、私に話をして
その言葉を、知っているのは自転車(そのものではなく、遊びを)を知っている人や。と
私も、若い頃に走っていましたのでhappy01

カメラ。旭ペンタックスは憧れでした。
古いテレビコマーシャルで、『ズームだよ』のフレーズは、今でも思い出します。
私の、カメラ経歴は
オリンパスPEN-Dから始まり、オリンパスPEN-FT、同じくOMシリーズへと
そして、ミノルタα707から、デジカメへと移行しました。
デジカメは、ミノルタのレンズが使用できるようにと
ソニーのαシリーズにと。

りき哉さんが、撮られている写真を拝見させて頂き、素晴らしいなと思いながら見ていました。

しかし、ポタリングの域を出て、薬師寺まで。結構走られたのですね。

長々と申し訳ありません。

これからも、ますますのご活躍をお祈りしています。
そして、写真も楽しみにしています。

のりさん
初めまして。
「一ヶ月経過してからの投稿」とのことですが、とても奇遇なことに、その内容が私にとってはあまりにもジャストなタイミングで、びっくりしています!

・・というのは、今日は初めて暗室ワークショップに参加してきまして・・自分の写真モードがマックスになって帰宅したところでの、のりさんの書き込みだったので。。
(私は、暗室は今年の6月に初体験したばかりです。)

森の中で朝靄と朝陽に包まれた鹿を・・撮ってみたいですね〜。

「ズームだよ」のCMは「ペンタックス」を連呼するやつですね。
そのCMは(私が生まれる2年前の)昭和39年放送らしいですが、最近WEBで見て、ウイスキーのトリスのCM(あのキャラクター、昭和40年代?)を思い出し、とても懐かしく感じました。

PENはデジタルで復活して、いま流行の「ミラーレス一眼」という新カテゴリーを形成する火付け役を担いましたね。
カメラ経歴の話題もとても楽しいです。

自転車に関しては、いつかレース(ヒルクライム)に出場したいなとか、息子がもう少し大きくなったら家族で四万十川サイクリングとか、タイ2日間マウンテンバイク・レース(途中川を渡るのに象の背中に自転車ごと乗る)に参加したい、・・などと野望を抱いたまま、今のところ都内の移動手段として乗っているくらいです。
(奈良で走った距離は、日頃普通に走っている距離です。)

いやぁ、趣味が合いますね(笑)
語りだすとキリがないですね。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

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