トリオ・ライブ'10 vol.2後記
10月28日、リーダー・トリオ・ライブ(vol.2)がめでたく終了しました。
今回のライブは(私にとっては大問題だった)試練に遭遇することから始まりました。
・・というのは、リハーサルのために早めに現場に着いて、ピアノをちょっと弾いてみたら・・・、
ガーン!!√√”#$%’(<+*_|\¥『|〜=?>!!!!??
ひゃ〜、なんじゃこりゃ??
呆然として、途方に暮れました。
・・・・・・・・・・・・・・・
調律が、あまりにヒドかったのです。
もちろん、どこのライブハウスで演奏するときも調律は良いときも悪いときもあるので、多少のことでは驚かないのですが、今日のその状態はちょっと想定外だった・・。
(前にやった2回とも悪くなかったし・・)
調律が良くないと成り立たない音楽と、悪くても成り立つ音楽があることについて、以前のログ「強い音楽と弱い音楽」に書いたので、お時間のある方はそちらも参照していただくとして、今日のピアノの状態で私にやれることは一体何だろうか・・、しばし考え込みました。
今回は、秋だから・・というわけでもないのですが、ちょっと切ないような、ハーモニーの美しい曲を集めて準備してきたのです。
一音一音の透き通るような響き、それをイメージして、音の空間を表現することを目指して今日のライブを迎えたのです。
その準備してきたものを全部ご破算にして、ブルースとかエリントンものとかモンクもの(先のログで言う所の「強い音楽」)だけを演奏しようか。
まあ、それもアリかもしれない。
(調律師を今から手配することは不可能とのこと。)
いろいろと思案しました。
何か予想を超えたハプニングに直面したとき、何をどう選択するか、ここで自分の生き方が問われます。
さあ、どうする?自分。
という感じで、開場前は切羽詰まっていたのでした。
結局どうしたかというと、店にあった調律ハンマーを借りて自分で直せる範囲で直し、うまく直せないところは弦にティッシュを挿んでミュートして(という技はよく使います)、理想的な響きからは程遠いながらも、「響きの大事な曲」も予定通りに演奏することにしました。
果たして、終演後に頂いた声は、いずれも「すごくヨカッタ」という好意的なものだったので(来てくれたピアノの生徒は「美しい曲は美しく聴こえた」と言っていたし)、結果オーライだったのでしょう。
・・
勢い余ってここまで調律の話ばかりになってしまいましたが・・・
今回はオリジナル曲はやらずに、(多少マニアックな曲もありましたが)スタンダード曲を中心に演奏しました。
そして、お題目を頂いての即興(フリー・インプロビゼーション)も2つ。
自分の中での前回の反省点を踏まえ、それはある程度クリアできたかなと思いつつ、もちろん新たな課題も認識しつつ、自己総評としては、とても楽しく演奏ができたかな・・と。
リーダー・ライブは学ぶことがいろいろあります。
今後も、もっともっと精進したいと思います。
雨の中、お越し頂いた皆さま、本当にどうもありがとうございました!!
by りき哉
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