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2010年8月11日 (水)

今を懐かしむ

昔を懐かしむことはいつでも簡単にできる。
遠い目をして10年前の自分は頑(かたくな)だったなぁ、とか。

でも自分の「今現在」は何かと仕事や雑用や子育てやらに追われて、余裕を持って俯瞰することが難しい。
だからついつい些細なことを怒ったり気にして心が乱れたりする。

そういう時に、頭の中で自分を、例えば30年後の自分にシフトして、30年前である今を懐かしむのだ。
そろそろ天寿を全うしようかという自分が遥か遠い目をしながら、昔の自分を「ああ、あの時はまだ若かったなぁ」と。

すると、今まさに目の前にある景色が、ちょうどスクリーンに投影されたモノクロ映像かのような、郷愁に駆られるワンシーンとして朧げに見えてくる。

すると、この「今」という瞬間が、とても愛おしくかけがえのないものだと思えてくる。

すると、自分が腹を立てているという負の感情すら、慈しむべき宝物であるように思えてくる。

すると、すっと心が平穏になる。

・・・という、(名付けて)忍法「今を懐かしむの術」を、ある時にふと発見・会得した(つもりな)のだが、いつでもその術を自在に操ることができるかというと、実際にはそれがなかなかできない。
(というか、そういう術があったことすら忘れがちなのだ。)

達観の域は遠い。

by りき哉


この記事には続編が2つあります。
「今を懐かしむの術」が効かないとき
「今を懐かしむ」の補足

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1: 随想録」カテゴリの記事

コメント

なるほど・・・深いですなぁ。。。この技を自在に操れたら「些細な事に一喜一憂」も、しなくてすむかもしれないですね。

ちょっと違うかもだけど、私はよく自分の感情に振り回されてる時、「幽体離脱してるつもり術」というのを使います。頭上から「自分と、とりまく状況」を眺めてる「つもり」になって「全てはまぼろしまぼろし」なんて心でつぶやくの。

やはりこの技も毎回思い出すわけじゃないですけどね・・・。

浦島花子さん

「幽体離脱してるつもり術」もいいですね!
私の術も、目指すところは同じであると思います。
どちらも、「今この瞬間の自分」を客観的に冷静に見る術ですよね。

私の術の方は、いま起きていることを幻として却下するのでなく、それを回想シーンとすることで肯定的に受け入れることができる、という点が強みかもしれません。

いずれにしても、「この術を忘れた時にそれを思い出す術」を会得したいものですな。

ご無沙汰しております。

綾子の夫のKENです。

僕も一つ術があります。

忍法”静かな湖”の術。
ちょっとイラッとしたときに、静かな湖の水面を心に例えます。(伝わりますかね?)

すると、イラッが消えてイキマス。

ただ、これまたその術があることを忘れるときがあります(笑)

まだまだですなぁ…

KENさん
お久しぶり!
「静かな湖」ですから、それは文字通り「明鏡止水」に至る術ですね。

もはや術など使う必要がない、という域までいければ、忘れてもいいんですけどね。

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