ルバートの間合い
秋元順子さんの「コンサートツアー2009〜愛のままで・・・〜」が、4月8,9日の2days 国際フォーラムCよりスタートしました。
7月8,9日の追加公演(@国際フォーラムC)まで、全国27公演。
一昨日(4/25)の大阪NHKホールで6公演を終え、ツアーはまだまだ始まったばかりですが、本番も打ち上げもとても楽しく充実した回を重ねています。
「打ち上げ」などと言うと、何だかパーッと飲んで馬鹿騒ぎしているかのようなニュアンスですが(そういう時も珠にはあるかもしれませんが)、本番中の極限まで張りつめたテンション(集中力)を、いったん通常レベルに戻して次の本番に備える、という大切な目的があり、また、その日の演奏について(あるいはもっと広く音楽について)、バンドメンバー同士で議論を深め、更なる音楽的向上を目指すための重要かつ必要な場にもなっているのです。たぶん・・。
(いろいろな土地へ行くとついつい美味しいものを食べ過ぎがちなので、これ以上体重更新しないように気をつけねば。)
閑話休題。
コンサートのプログラム中で、唄とピアノだけになる場面が何回かあります。
順子さんは、例えばテンポ・ルバートでの間(ま)の意味(というと漠然としてますが)をとても大切に、というか、その間(ま)に対してすごく感覚を研ぎ澄ましているので、ピアニスト側としてもそれに反応するべく、常に文字通り「真剣勝負」を挑みます。
微視的に間合いを測りながら、切り込んだり、引いてみたり。
さながら剣道の立合いのようでしょう。
(って、剣道は一度もしたことないのですが、ひょっとして共通点があるのではないかと・・)
あるいは、書道において、和紙の白い空間にどのように文字を配置するか、という間合いと共通するかもしれません。
いや、白い空間の中での間合いというよりは、筆を走らせている瞬間の、その筆の動き(緩急や間合い)の方が、ルバートと重なる部分が大きいかもしれない。
(書道の心得もゼロですけど・・)
というような妄想をいつもしているわけではありませんが、このテンポ・ルバート部分には学ぶべき要素が無限につまっていることが如実に感じられ、毎回とても凝縮した瞬間を体験しています。
ツアーのこれからの展開が(本番も打ち上げも)楽しみです。
体調に気をつけてがんばります。
大阪NHKホールはピアノ位置(下手)から客席を見るとこんな感じ。
'09.4.25
by りき哉
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