竹の楽器だけで・・
篳篥(ひちりき)、笙、龍笛、尺八。
これら4つの楽器はいずれも竹から作られています。
今回は、この竹でできた4つの楽器だけで編曲する、という仕事。
某大手電機メーカーのラジオCM(2分)のための音楽で、楽曲は「Amazing Grace」。
竹という素材が環境負荷的にエコロジーであるという話につなげて企業のエコロジー姿勢をアピールするためのCMらしく、そういうわけで「竹の楽器だけ」ということになったようです。
・・なるほど。
しかし、この4つの楽器だけで(他の楽器は何も入れてはいけない)となると、音域は中高音に集まってるし(つまり厚みのあるハーモニーを表現するのは難しい)、さて、どんなふうにしようか。。。
和楽器のアレンジをする場合、無理に西洋の和声感を作ろうとするのは決して「粋」ではありません。
たとえば篳篥や龍笛などは、音階のみならず音律も西洋のそれとは大分違いますし、その楽器で出せる音の中でも、(西洋的な意味で)ピッチが正しく定まりやすい音と定まりにくい音があります。
音階も音律も、音色も、リズムも、メロディも、(その他いろいろな要素も)その楽器にはその楽器の、(土地に根ざし長い年月を経て)音楽とともに培ってきた「それぞれ特有の美」があります。
そういった様々な特性や審美を大切にしながら、できるだけ各々の楽器の味が生きるようにしたい。
こういうアレンジには、西洋楽器でアレンジするのとはまた違った難しさとやりがいと面白さを感じます。
しかし今回スケジュールがすこぶるタイトで、楽曲が決定したのがそのレコーディング予定日の2日前。
(前回のログで書いたように)bando-bandの録音とも重なってしまったので、2晩まるまる徹夜で仕上げました。
先日(3/12)、赤坂のODEN STUDIOにてそのレコーディングを終えて、やれやれ一安心。
レコーディング・メンバーは
篳篥&笙・・・・西原裕二
龍笛&篠笛・・・西原貴子
尺八・・・・・・水川寿也
という素晴らしい演奏家たち。
・・さて、録音から日を置いて今その2mixを聴いてみると・・、
おお、竹林がサラサラとそよぐ、なんとも清々しい「Amazing Grace」になっている・・・!
(ような気がしました。)
CMとして(ナレーションが入って)聴いてみるのが楽しみ。
追記(3/27)
この話の続きが次のログ広告賞の作品です。

写真:「Amazing Grace for 4つの竹楽器」のスコア
by りき哉
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