うれしい対面
昨日の昼間は横浜エアジンにてTAKAO BANDのライブ。
エアジンに着くと、ちょうどピアノをまだ調律しているところだった。
おっ、ラッキー!今日は調律したての状態で弾ける!
調律が終わって、調律師の方に謝意を伝えてから早速ピアノに向かう。
いつでも現場に着いたらまず、本番までの限られた少ない時間でそのピアノと友達になることに集中する必要がある。
鍵盤のタッチ(アクションの状態)、調律の状態、一音ずつの音色、ペダルの効果などに注意を払いながら、ピアノ全体の響きをつかみ、それと自分の身体が同調するように、あるいはコントロールできるように、全神経を向ける。
いつものように響きとタッチを確かめ終えたら、客席で聴いていた調律師の方が私のタッチにとても好感を持ったということで話しかけてきて下さった。
調律師の方のお名前は辻秀夫さん。
意気投合してしばし歓談、というかピアノ談義。
驚いたのは、都内近郊のジャズ系ライブハウスで私が「このピアノは素晴らしい」と思っていた数少ない(パッと思いつくのはわずか3台の)ピアノのうち、2カ所は辻さんの手によるものだったのだ。
ここでいう「すばらしいピアノ」というのは、スタンウェイだとか、もともと出生の良いピアノという意味で言っているのではなくて、楽器のもともとのポテンシャルを超えたような響きを持っているピアノ、というニュアンスで言っている。
それらのピアノは、弾くと調律師の職人魂みたいなものが弾き手にもスッと伝わってくる。
このピアノを調律している人はどんな人なんだろうと、もう十何年も前から思って気になっていた人が、ああ!この人、辻さんだったのだ!
辻さんから、最近自分が一番気に入っているピアニストということで、ジョバンニ・ミラバッシとロバート・ラカシュという二人のピアニストを教えていただいた。
こんど聴いてみよう。
ライブは今回も会場いっぱいの方々にお越し頂いた。
ピアノも調律したてでストレス無くハーモニーを楽しみつつ、タカオバンド・ワールドを炸裂。
みなさま、どうもありがとうございました!!
やんちゃなタカオバンドをこれからもよろしくお願いします。
by りき哉
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