TAKAO BAND レコーディング・ライブ
10月20日(土曜)横浜エアジンにて、岡村タカオ(ds)率いるTAKAO BANDのレコーディング・ライブ。 私のオリジナル曲も3曲やりました。
スタジオ録音でじっくりと納得いくまで作り込むのも至極楽しいけど、ライブ録音に臨むのはそれとはまた違う種類のテンションに包まれていて実に心地よい。
昨日は全10曲を、昼間にお客さんなしで一度録音、夜はお客さんを入れて同じメニューで録音、のべ20曲(アンコール入れて21曲)を演奏し、精魂尽き果てました。。。
果たして内容がどうだったか、今は理性的には判断がつきません。
とにかく、この21テイクの中から良いテイクが選ばれて、エアジン・レーベルよりCD化される予定です。
スタジオでブースに分かれたりオーバーダビングしていくのは「作品をつくる」というニュアンスが強いのに対して、
ライブ録音は「その演奏を記録する」ということに尽きます。
演奏上のハプニングや内容の善し悪しをまるごと含めた、言葉の通りの「レコーディング(記録)」です。
修正がきかないという緊張感・プレッシャーのせいで、ちょっと弱気になると「間違えないようしよう。失敗しないようにしよう。」という「守りの姿勢」に入ってしまいそうになりますが、そのように守りに入った演奏などでは鑑賞して面白いはずもないし人に感動も何も与えられるもんか、ということも常に頭にありますから、「攻めの姿勢」を決して忘れないように演奏するわけです。
しかし、攻めすぎた為に演奏が荒れたり破綻したりして、鑑賞に堪えるものでなくなってしまっては元も子もない。
このバランスの保ち方が難しい。
美しさを保ちつつ己の枠を押し広げて攻めろ、と。
尤も、このバランスというのは「ライブ録音」に限った話ではなく、それよりもそれがどんな音楽であるか、その音楽が何を目指しているのか、ということによって決定するものでしょう。
何はともあれ、自分達のパフォーマンスは終ったので、トラック・ダウンが気楽に楽しみです。
by りき哉
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写真:荒谷良一 |
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