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2012年5月12日 (土)

2012新緑の季節のbando-bandライブ(5/15追記)

120514bandoband


五月の風が心地よく、自転車日和なこの頃。
おなじみ、バンドネオンのバンドのライブです。

お時間のある方、『絵本をひらくように、物語りをたどるように、知らない時空を旅する楽隊』の不思議な世界を、どうぞお楽しみに!



2012年5月14日(月)
bando-band LIVE!

18:00オープン
19:30スタート
charge¥2500(ドリンク別)

bandoneon  大久保かおり
piano      中村力哉
bass     マーク・トゥリアン
percussion  海沼正利

場所:中目黒 楽屋(らくや)
東京都目黒区上目黒2-15-6
TEL 03-3714-2607

ご予約は楽屋(メール:yoyaku@rakuya.net または電話:03-3714-2607)まで。
「楽屋(らくや)」は食事も美味しくてオススメです。



bando-bandって何?・・という方はこちらをどうぞ。
bando-band 1st CD 出来た!
bando-band website



<ライブ後記>

濃密でした。
タイト且つ大らかな感じ。
物語がどのように展開していくのか、演奏しながらずっとワクワクしっぱなしでした。

たくさんの方にお越しいただいて、皆さんに楽しんでいただけたこと、とても嬉しいです。
どうもありがとうございました!

次回は6月7日、関内の『KAMOME』にて。
乞うご期待〜。


by りき哉

2012年5月 2日 (水)

旋律の座標系(ピアノの黒鍵の音名をめぐる思索のかけら)

Piano120501


<前書き>

今回は、西洋音楽の理論(と言っても、とりあえず楽典の初歩的なこと)について、ある程度通じている方を読者に想定した(というよりも、そもそも読者がいることを前提にしてすらいない)独り言です。
専門外の方にはチンプンカンプンかもしれません。
スミマセン。

以下、本題です。
(全体として繋がった一つの文章になっていますが、便宜的に一言ごとに番号を振りました)

----------------------------------------------------


子供にピアノを教える上での覚書


-1-
階名のドレミファソラシという呼び名が、日本では音名としても使われている。
息子にピアノを教える上でこの懸案に直面することは必至であったが、練習曲にシャープやフラットが出てきていよいよ切羽詰まり、もう後がない。どのような道筋を歩ませるべきか。

-2-
音高は絶対的にではなく相対的に感じられた方が音楽的。しかし、幼少時からピアノを学べば、否応なくある程度の絶対音感は身についてしまうだろう。
そして、絶対音感は「旋律の固定ドによる知覚」と不可分であると思う。将来は両方を獲得するとしても、スタートは固定ドから逃れられないのではないか。

-3-
・・というところから愚考は始まり、ぐるぐる巡る。
移動ドか固定ドか、という単純な二項対立だけではない。ここにはとても根深い深刻な問題が横たわっている(ように思う)。

-4-
クラシックやジャズからロックや歌謡曲や演歌も含め西洋音楽にも多様なスタイルがあるが、西洋音楽に属さない民族音楽の世界は、それよりも更に大きく広がっている。
子供にピアノを教えるということは、十二平均律というモノサシを与えることだ。そのモノサシを通して、彼は世界を見るようになる。

-5-
結局、何かを学ぶということは、一つの観念を身につけるということでもある。それは固定観念となって当人の視野を縛ることになるかもしれない。
でも、何らかの概念を身につけなければ、その周りに無限に広がる可能性について知ることも想像することもできないだろう。

-6-
だから、まずは十二平均律のパラダイムを生きていくことに対して、過度に憂う必要はないと思う。
その前提を踏まえた上で、さて、固定ドで世界を聴く際の、12音の中で7音にしか固有名が与えられていないことによる弊害について考えざるを得なくなる。

-7-
旋律を階名で歌うことは、各音の論理的意味を示すことに他ならない。その論理とは、自身が立脚している音律と音階の枠組みの中での、事物の一つの見方である。では旋律を音名で歌うことはどうか。

-8-
・・と考えると、十二平均律において固定ドで旋律を認識する上では、各音に意味や価値の差異があることは役に立たないばかりでなく、むしろマイナスに働くのではないかと。
「音律の中で各音に意味や価値の差異がないこと」こそが十二平均律の利点であり、各音の役割は音階の中で初めて生まれる。

-9-
つまり、「ピアノで、十二平均律で」という必然の流れから固定ドを身につけることが宿命付けられているのであれば、12個の音それぞれに1シラブルによる固有の名前を与えるべきではないか、というのが、ずっと思っていること。

-10-
机上での考査ではない、リアルタイムな音の知覚のためには、音名は「F♯」や「Fis」や「嬰ヘ」や「ファシャープ」などでなく、1シラブルであることが必須。
音名にしろ階名にしろ、「それが1シラブルであること」は、一般的には歌唱のために必要であると思われているようだが、音を聴いた時の音高や音程の「瞬間的な知覚」のためにも必要なのであると思う。

-11-
派生音にも名前を与えた階名の歌唱法として「トニックソルファ法」などがあるが、階名でなく音名で、固定ドでそれを実現しようとしている方法論はないのだろうか。
長らく抱きつつも放っておいたその疑問に対する答えに、ようやく先ほどwebで出会うことができた。作曲家の西塚智光氏による提唱。でもそれが一般に浸透している様子はない。なぜだろう。

-12-
現時点での悩みはそこ。何か副作用があり得るかどうか。
しかし、息子へのピアノ指導は日々(少しずつ)進んでいる。もう悩んでいる暇はない。西塚式は1970年代に提唱されているので、その臨床データが知りたいところだが。

-13-
西塚式は、ドデレリミファフィソサラチシ。音名と階名の混乱を避けるためには、ドレミファソラシすらも使わずに独自のシラブルを並べた方がより良いと思うのだが、ドレミファソラシが音名としてもこれほど深く浸透してしまっているこの現状に於ける人とのコミュニケーションを視野に入れれば、そのバランスは思案のしどころかなと。

-14-
そしてもう一つ難題に思えるのは、記譜法との整合性だ。
五線による記譜法を使うかぎり、12音それぞれに音名を与えても、結局は「7つの幹音とその派生音」というパラダイムの中に住み続けることになる。そして「この記譜法からも逃れたい」とは私も思わないし、もし望んでもそれは無理だろう。

-15-
五線による記譜法はコード・シンボルとも直結する。「7つのアルファベットによるコードネーム」と「12個の音名」との整合性をどう取るか。

-16-
西塚式が一般化しないのは、こういった「五線譜との親和性に対する疑問符」が払拭できないからなのかもしれない。あちらを立てればこちらが立たず。

-17-
オタマジャクシやコードネームが棲息する「五線譜」が生み出したシステムの、その茫漠さにたじろぐ。



(以上、4月1日・2日のつぶやきより、備忘録として)

つづく(筈)



トップの写真は、Hocola studioにて。
(本稿用にレタッチしてみました)


by りき哉



記事へコメントくださる方へ

2012年3月31日 (土)

臨時PV公開! 2012年春、調草子 Kaori-neライブ(4/11追記)

Kaorine120410


「調草子 Kaori-ne」(しらべのそうし かおりね)のライブ第三弾が近づいてきました。

そして今回はライブに先立ち、
このユニットの音楽がいったいどんな世界なのか、WEB上でも皆さんに知っていただこう、
・・ということで、なんと期間限定でリハーサル音源を特別大公開!

「調草子 Kaori-ne」の音世界を、ほんの一部だけご紹介します。


まずは「いかとり唄」と「南部餅つき唄」をダイジェスト・メドレーで。
(和声付け:2曲とも内田充)




そして、こちらは「NEYUKI」という歌です。
(京田誠一作曲、木津かおり作詞)


いずれも、先日(3/26)のリハーサルの録音。
「取り急ぎ(ライブ宣伝のために)暫定版簡易PVをYouTubeに公開しよう」という話に急遽なりまして、iPhoneでムービー録画したり、写真も撮ったりしながらのリハーサルとなりました。


今回も新たなレパートリーを携え、いにしえの調べを現在(いま)に伝えます。
乞うご期待!
皆さまのお越しをお待ちしています。


2012年4月10日(火)
調草子 Kaori-ne ライブ

18:00 open
19:30 start
charge 3,000円

尺八・篠笛  佐藤錦水
うた     木津かおり
guitar    内田 充
piano    中村 力哉
percussion 海沼 正利

場所:中目黒「楽屋(らくや)
東京都目黒区上目黒2-15-6
TEL 03-3714-2607

Kaorine120410_2_2


ご予約は上記・楽屋まで。
楽屋は料理もとても美味しいです。
個人的にはタイ(グリーンorレッド)カレーがオススメです。




ライブ後記(4/11追記)

とても濃密で熱く温かく楽しいライブでした。

今回の初演は「真室川音頭」と「木曽節」。どちらも全国的に大変良く知られた唄です。
真室川音頭は「山形民謡とピアノ」で付けた和声を土台にして、当ユニットではエジプトのサイーギというリズムを使った力強いアレンジに。
木曽節は新たに和声付けから当たり、雄大なバラード調に仕上がりました。

昨秋から3回のライブを経て、ユニットとして確実に深化し、広がっています。

応援してくださった皆さま、どうもありがとうございました!
今後の展開に乞うご期待!


このユニットに関する過去ログ↓

2011/10/15 調草子 Kaori-ne 結成記念ライブ!

2011/10/21 調草子 Kaori-ne ライブ後記

2012/01/27 己の為すべきことを自ら探す力/調草子 kaori-ne ライブ後記


by りき哉

2012年3月21日 (水)

詩と写真が綴る、鎮魂と希望

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詩人・和合亮一氏が綴った鎮魂と希望の言葉と、南三陸町の佐藤秀昭さんが撮影した写真によるコラボレーション作品、写真詩集『私と あなた ここに生まれて』を手に、あらためてこの震災の意味を見つめ直しています。

佐藤さんとは「十三浜甚句」の制作を通してネット上で知り合い、昨年末には南三陸町へ演奏に伺ってお会いする機会にも恵まれました。

その佐藤さんの優しい眼差しがとらえた、震災前の美しい南三陸町の景色。
津波が押し寄せる瞬間や、その後の町の記録。
避難生活の中で必死に見つめ続けている希望。

それぞれの写真が、和合氏の力強い柔らかな言葉と一体となって、深く静かに語りかけてきます。

「ここでたくさんの命が生まれ育ち、おだやかに暮らしてきた。そして突然の災いの中で命が消えていった。この季節の移ろいを収めることができないものか。何故。どんなに辛くても雲間に光を求めて、新しい一歩を踏み出すだめに」(和合氏による、あとがきより)


トップの写真:『私と あなた ここに生まれて』
(和合亮一著 佐藤秀昭写真/明石書店/2012年3月8日発売)



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南三陸町防災対策庁舎の前(佐藤さんのご自宅があった場所)にて、津波が押し寄せた時のことをお話してくださる佐藤さん。


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志津川湾の向こうに南三陸町を臨む。
2枚とも、2011年12月23日。


佐藤さんのブログ「南三陸 海 山 川!」より、この本を紹介したログ
新しい一歩のために


当ブログの関連ログ
ピアノで織りなす宮城県民謡「十三浜甚句」

南三陸町との邂逅 一粒のちからコンサート後記


by りき哉

2012年3月16日 (金)

3.11から経た無限の時間

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この一年という歳月の重みや意味を見つめ直す、とても個人的な内省。

2011年3月11日以前のかつてとは、明らかに密度も次元も違う時間が、ずっと流れている。
二つの時間は、まるで断絶しているかのよう。
もちろん殆どの部分や本質的な部分は連続しているのだろう。しかし、決定的に違う何かがある。

自分の価値観が根底から変わったのか。
否。必死に省みるが、何も変わってはいない。
むしろ、もともと抱いていた価値観が、より強固になったのだと感じる。

一つ自覚できるのは、視座の変化だ。
目の前の風景は、大きく変わった。
今という瞬間を、自分の幼い頃を懐古するような眼差しで見つめ、慈しむ。

音楽は、以前の自分にとって手段ではなく目的だった。
3.11以降、自分にとっての音楽は、目的から手段に、少しシフトしたのかもしれない。
手段は目的の達成のために取捨選択されるものだ。
果たして私の中で音楽は、その重みを少し失ったのだろうか。
今はまだ解らないが、たとえそうであったとしても構わない。

『一粒のちから ピアノで織りなす東北民謡』という試みは、私にとって初めての自発的な「手段としての音楽」であったように思う。
その土地や、その近くのご出身の方が、この音楽を聴いて「涙が止まりませんでした」と、メールやコメントをくださった。

頂いたその言葉の中に、自分がこれまで音楽を続けてきたことの全ての意味があったのだと、強く思った。
津波により、故郷が消え、大切な人をたくさん失った方が、どれほどの想いを抱かれたことか、それは到底私の想像の及ぶところではないだろう。何度も何度も、頂いた文面を読み返した。
この音楽がその人の涙の一粒となったのなら、悲しみを少しでも洗い流してくれますようにと、ただ願う。

「もう一年経ったのか」
「まだ一年しか経っていないのか」
「やっと一年経ったのか」
様々な感慨が交錯する。

福島原発事故はまったく収束しておらず、この社会が目指す展望を、いまだに私たちは描けていない。

地震の日はまだ年少組だった息子は、今日、卒園式を迎える。

一人の大人として、父親として、音楽家として、自分に何ができるのか。
心の中の揺らぎは、震災から1年を経ても、尚続いている。

どんなにささやかなものであろうと、己の本分を全うすべく、確実に一歩ずつ歩んでゆきたい。



トップの写真は、2011年3月11日、歩いて帰宅を目指す人たちで溢れる初台交差点(東京)。
PENTAX LX+planar 50/1.4+400TMAX(self development)



by りき哉

文中の「一粒のちから ピアノで織りなす東北民謡」はこちら

2012年3月10日 (土)

bando-band 2012年の始まりライブ(ライブ後記追記しました)

Bandoband_120312


絵本をひらくように

物語りをたどるように

知らない時空を旅する楽隊


3月12日は、bando-band の今年最初のライブです。

今回はオリジナル曲に加え、新たなチャレンジとしてアストル・ピアソラの曲から4曲ピックアップ。
いつにも増して学ぶことが沢山あります。

そして、パーカッションに(当ブログでは『調草子 kaori-ne』でおなじみの)海沼正利さんをお迎えします。
どんな物語が繰り広げられるか、乞うご期待!

中目黒「楽屋(らくや)」は食事も美味しくてオススメです。
(私はタイカレーを必ず頂いてます)

皆さまのお越しをお待ちしています。

2012年3月12日(月)
bando-band LIVE!

19:30スタート
charge¥2500(ドリンク別)

bandoneon  大久保かおり
piano      中村力哉
bass     マーク・トゥリアン
percussion  海沼正利

場所:中目黒「楽屋
東京都目黒区上目黒2-15-6
TEL 03-3714-2607


ご予約は楽屋(メール:yoyaku@rakuya.net または電話:03-3714-2607)まで。

(3/13追記)ライブ後記
今回初めて演奏したピアソラの曲も、とても楽しく盛り上がりました。
海沼さんのパーカッションはとても多彩で、物語が新たな方向に広がったライブだったと思います。

お越し下さった皆さま、どうもありがとうございました!

次回のbando-bandライブは、5/14(月)、同じく「楽屋」にて。




bando-bandって何?・・という方はこちらをどうぞ。
bando-band 1st CD 出来た!
bando-band website


by りき哉

【samANDo】×【HIBI★Chazz-K】ライブ後記

ログ「ど根性で弾くでやんす」でご案内したライブは楽しく終了。

「ど根性ガエル」エンディング・テーマソングの初演を果たしたことも、個人的には取り分け記念すべき出来事となりました。
子供のころに観ていたテレビ・アニメは、調べてみると放映されていた期間がほんの僅かであったことに驚くのですが、自分にとってはとても大きな存在になっているものだということに、今回初めて気付きました。
筋を通すことや、他者への思いやりや、けんかする時の手加減のしかたといった基本的な身構えを、この真っすぐでおっちょこちょいな登場人物たちのドタバタから、当時の子供たちは学んでいたのだなと。

ところで「音楽以外の目玉トピック」と予告していたのは、実はなんと!今回は(HIBI★Chazz-Kの写真をいつも撮ってくださっている写真家・堀江ケニーさんの作品とともに)メンバーの美術作品をも展示してしまうという、音楽&美術展ライブだったのでした。

ケニーさんの銀塩モノクロ写真が並んだ壁面の反対側には、メンバー皆のそれぞれに個性的な作品が並びました。(自分で書いた譜面を額に入れて展示した人も。なるほど、そういう手もあったか)


Imgp3933
私のギャラリー・スペースはこんな感じ。絵を2点と写真を2点。ついに画家&写真家デビューした次第です。


そして、終演後の集合写真。

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メンバー個々の気概が響き合う、とてもいいライブでした。
音楽もギャラリーも。

応援してくださった皆さま、どうもありがとうございました。


by りき哉

2012年3月 8日 (木)

ど根性で弾くでやんす

『ど根性ガエル』のTV放映開始は1972年。私は子供心に「男とはかくあるべき」という美学をこの作品から学んだように思います。
訳あって最近そのエンディング・テーマ曲を聴き込みました。

「男の意地を見せるでやんす」と始まり、その次がいきなり「カラスが鳴いて 夕焼け小焼け」と来る。男の心意気と哀愁が交錯する、驚きの急展開。その妙味を三十数年ぶりに改めてしみじみと感じて、「この曲は私にとって、音楽ではなくて歌なのだ」と強く再認識することになりました。

「訳あって」というのは、もちろんこの歌をアレンジする必要が生じたからなのですが、いよいよ明日(3/9)はその本番。「ひび則彦 Presents」と冠した、「HIBI★Chazz-k」と「samANDo」のコラボレーション・ライブです。

メンバー個々が自分の思い入れのあるアニメソングをアレンジして演奏する、というプログラムが今回の目玉の一つ。
私自身、まさかこの歌を本気でアレンジする日が来ようとは夢にも思っていませんでした。
しかし何と言っても自分にとっての「男の美学」の原点。
切なさとど根性に溢れたアレンジになったと思います。乞うご期待!

ちなみに、リーダーのひびさんが取り上げたのは『トムソーヤの冒険』のエンディング・テーマ「僕のミシシッピー」。これも、とてもステキな仕上がりです。乞うご期待!

もちろん、アニメソングばかり演奏するわけではありません。いつものように多彩で濃厚なパフォーマンスが繰り広げられます。

音楽以外の目玉トピックも予定されているのですが、今日はこの辺で。

お時間ある方、ぜひ!



2012年3月9日(金)
ひび則彦 Presents【samANDo】×【HIBI★Chazz-K】 LIVE

Open 18:30
Start 19:30

予約¥3000
当日¥3500
(1drink、オーダー別)

【samANDo~samA&EaudeMONDo~】(ex.samaNOЯI)
samA (Vo)
ひび則彦 (Sound Produce&S.Sax)
中村力哉 (Piano)
岩川峰人 (Bass)
島野和樹 (Drums)

【HIBI★Chazz-K】
ひび則彦 (S.Sax)
濱田亜矢子 (A.Sax)
筒井洋一 (T.Sax)
小仲井紀彦 (B.Sax)
島野和樹 (Drums)

「samANDo」と「HIBI★Chazz-k」のコラボレーション・ライブです。

場所:Studio WUU
千葉県柏市柏1-5-20 プールドゥビル5F
TEL 04-7164-9651
studio@wuu.co.jp

WUUにて前売予約が出来ます。


追記3/10 ライブ後記アップしました。
【samANDo】×【HIBI★Chazz-K】ライブ後記

by りき哉

2012年3月 1日 (木)

(ライブ後記追記しました)震災から1年/復興願ライブ

シンガーの中野渡章子さんと、「震災から1年 復興願 〜原発がなくても生きられる社会を〜」と題したジャズライブをやります。今日はそのリハーサルをしました。

このコンセプトに繋がる楽曲や、ポエトリー・リーディングなど、私たちなりの音楽表現を目指します。

例えば、その多彩なメニューの中の一曲、阿久悠作詞・南こうせつ作曲の「愛よ急げ」は、大胆にリハーモナイズを施し、ミルトン・ナシュメントを彷彿とさせるワールド・ミュージックな楽曲に大変身。
ベースとパーカッションが加わるライブ本番が楽しみです。

2012年3月3日(土)
震災から1年 復興願 ひなまつりJAZZライブ
〜原発がなくても生きられる社会を〜

19:00〜
チャージ2,500円
(チャージの一部を義援金として寄付させて頂きます)

vocal    中野渡章子
piano    中村力哉
bass     佐藤哲
percussion 松井イチロー

場所:横浜市「Lafu&Sting」
http://www.lafu-sting.com/

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ライブ後記(3/3追記)

ライブは大盛況に終わりました。このように自ら何かを標榜したライブは私にとって初めてのことで、テーマの大きさにプレッシャーも感じましたが、MCも音楽も真剣に聴いて下さる皆様と共有した時間は得難いものでした。

ライブ告知でお伝えしていた通り、チャージの一部を被災地支援のために寄付させて頂きます。
こういうテーマだからこそお越し下さった方々もいらっしゃいました。どうもありがとうございました。
自分自身がエネルギーを頂いたように思います。




上の写真は、2011年4月10日、東京の高円寺で行われた「さよなら原発デモ」の風景とピアノの多重露光。
(カメラにうっかり撮影済みフィルムを再装填して撮影したために、図らずも多重露光になってしまったもの)

PENTAX LX+planar 50/1.4+400TMAX(self development)


by りき哉

2012年2月 4日 (土)

忘我

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自由に一つの模様を描いて、それが美しいかどうか、眺めて眺めて眺め尽くす。見る角度や高さや当てる光を変えてみたりして、あらゆるモノサシを当てて、本当にそれがベストかどうか、とことん考える。直感で瞬時に確信が持てることもあるけど、大抵は悩み抜いた先に答えが見つかる。その積み重ね。

奥深い細部に入り込んでいって、緻密にそれを編み、少し離れてその周辺を眺め、さらに離れて全体を眺め、そして再び細部に入る、ということの繰り返しが昼夜と続くと、三日目くらいから覚醒と昏迷が複雑にミックスされたような、夢と現の間を漂っているかのような感覚に包まれる。ひょっとして、これを「トリップしている」と言うのではないだろうか。

スコアを書き上げて地下スタジオから出る。もはや、何もかも懐かしい。

このフワフワした意識の中では、冷蔵庫のコンプレッサーの音も、外を走る原チャリの音も、すべて音楽に聴こえる。とても静かだ。

(2012年1月下旬の呟きより)


トップの写真:クラゲ
PENTAX LX+planar 50/1.4+400TMAX(self development)



by りき哉

2012年2月 2日 (木)

5管でBig Bandのように、そしてもう一曲

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本日2曲、編曲とレコーディングを無事終えました。

花岡優平さんのアルバム曲で、一つはTp,Tb,As,Ts,Bsの5管と4リズムによるビッグバンド風アレンジ、もう一つはバイオリンとピアノを中心としたクラシックな感じ。

プレイヤーも素晴らしく、とても良い仕上がりです。
キングレコードより5/23発売予定。


こうして生楽器の編曲をやらせてもらう度に、学ぶことが沢山あるのはとても嬉しい。
スコアに書く音符の一つ一つに、自分の美意識と人生観と知識(の浅はかさ)が現れる。
尤も、それは演奏の仕事でも同様だし、たぶん、私の知らない全ての仕事でも同様なのだろうけど。

ありがたいことです。




トップの写真はキングレコード関口台スタジオにて、・・と、いきたかったのですが、うっかり写真は一枚も撮らないまま。
「演奏家モード」と「編曲家モード」は全く視野が違って、録音の時はその両方を限られた時間(一曲1時間ほど)で演じ分けないといけない点が、毎度たいへんなところです。
そんなわけで、今回書いたスコアを、記念に撮ってみました。

アルバム発売が楽しみです。

by りき哉


2012年1月27日 (金)

己の為すべきことを自ら探す力/調草子 kaori-ne ライブ後記

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2012年新春の「調草子 kaori-ne」ライブは大入り&大盛り上がりのうちに終了しました。

実は、今回は残念ながら尺八の佐藤錦水がインフルエンザのため急遽欠場し、本番は唄とギターとパーカッションとピアノという4人編成となりました。

そういう事情で、私は久しぶりにピアノとピアニカ同時プレイも。

誰が欠けても成立しないユニットに於いて一人が病欠というハプニングを抱えたライブであったけど、何事も、機に臨み変に応じるべしと。そういうことが難なく自然にやれてしまうこのメンバーが集まっていることの妙を思う一晩でした。

今回、改めて感じたことを、備忘のため以下に記します。


音楽を演奏する上で最も大切なこと。

それは、もちろんその場その時によって様々ではあるだろう。
ホテルのラウンジで弾く時と結婚披露宴で弾く時でも違うし、レコーディングの場とライブの場ではもっと違う。
そして、音楽自体の持つ器の大きさや方法論によっても違う。

楽器の演奏技術、和声や旋律を聴き取る能力、リズムやグルーブを出す力、音楽の理論や語彙や語法や定石に関する知識と経験、想像力や柔軟性、柔軟性と一見相反するように見える確固たる審美眼、そして何よりも「いい音楽を作ろう」という気持ちや、他者への思いやり。

こういったことを挙げていけばキリがないし、上に挙げたことのうちの一つについてすら、三日三晩語っても終わるものではない。そもそも、その切り口の次元が無限にある。

でも敢えて断言しよう。
音楽を演奏する上で最も大切なこと。
それは、「音楽全体を見渡し、自ら己の為すべき事を常に探しつつ、瞬発的に応じていく力」であると。

そして、その中でも特に大切なのが、「己の為すべきことを自ら探す力」であると思う。

「与えられたことをすごく上手にやる力はあるけど、『音楽全体を見渡し、自ら己の為すべき事を常に探しつつ、瞬発的に応じていく力』はない」という人が共演者の中に一人でもいると、アンサンブル全体としての生命力に富む発展性は大きく閉ざされてしまう。

だから、クリエイティブなユニットであるためには、メンバー個々がその力を備えている必要があるし、そういうメンバーと共に音楽を即興的に作ることができるのは、何よりも嬉しく楽しいことだ。


以上、備忘録として。


今回、ピアノのアドリブソロで、客席からの凄い熱い声援につい調子に乗り過ぎて野獣のように弾きまくってたらもう勢いが止まらなくなってしまった、まだまだ子供な私。(もっと大人になれる日は来るのか?)

PA(音響操作)して下さった方が「久しぶりに、ピアノ本体が動くプレイを観ました」と。(ちなみにグランドピアノですが)
声援の力は大きい。


お越し下さった皆さま、お囃子を掛けてくださった(客席の民謡のプロの)方々、本当にどうもありがとうございました!
今後の「調草子 kaori-ne」の発展に、乞うご期待!


トップの写真は本番前のステージの様子。
ピアノの上にはピアニカがセットしてあります。


そしてライブ終えての集合写真は顔が白トビしてしまっているので小さく。
(いずれも iPhone 4s で撮影)

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ライブ・データ

2012年1月26日(木)
調草子 Kaori-ne 新春ライブ

尺八・篠笛 / 佐藤錦水(無念の病欠のため、自宅より気持ちだけ参加)
うた / 木津かおり(急遽、篠笛も)
guitar / 内田充
piano / 中村力哉
percussion / 海沼正利

於:四谷「メビウス」


当ユニット初回ライブのログがこちら。
調草子 Kaori-ne 結成記念ライブ!
調草子 Kaori-ne ライブ後記


by りき哉


2012年1月25日 (水)

2012初春のライブ後記と告知

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今年も新春早々、濃密なライブがいろいろと。
編曲仕事も並行しつつ。

気がつけばもう1月下旬。ライブ後記(というか一言日記みたいなもの)を貼りつつ、慌てて目前のライブの告知などを。


[1月11日 水]
渋谷・JZ Bratにて、津軽三味線・工藤武率る「和魂洋奏・SHAH」ライブ。
ピアノの向きがいつもと反対で、音のバランスが良かった。
ファンの方々の、いつも熱い応援が嬉しい。


[1月14日 土]
関内 ADLIBにて 森近徹 Standard Trio ライブ。
森近さんとライブでは初共演。ギターの生島さんとは初対面。そしてADLIBも初めて伺う。エリントンもの等スタンダードを中心としたセッション。
ADLIBはピアノ(ヤマハC3)の音も良く、PA無しでちょうど良い音量と響きで、雰囲気もとても良い。
サックスとギターとピアノのトリオ編成は音の空間を自由に遊べるから楽しい(反面、己の自由度が試される)。
同じメンバーで、来月は東中野のセロニアス。楽しみだ。
森近徹 ts
生島佳明 g
中村力哉 pf


[1月17日 火]
関内 Bar Bar Bar にて中野渡章子ライブ。
この妙なる布陣!私が敬愛して止まないプレーヤーが集まり、しかも「初めまして」率が高い(全員を知っているのは私だけという)初の組み合わせ。

音の空間、ダイナミックレンジ、ストーリーの展開、語彙や話法、柔軟性や包容力、・・等々。音楽の無数にある断面について、改めて思いを巡らせる。こういうメンバーでこういうふうに音楽を紡げることの喜びを深く感じる、最高に楽しいライブだった。
いろいろなことに感謝。
中野渡章子 vo
岩谷耕資郎 g
中村力哉 pf
Mark Tourian wb
平井景 ds


[1月18日 水]
市川 O'd Diner にて、のがみともみ(vo)さんとのデュオ。自由な対話を楽しむ。


[1月20日 金]
上板橋 GreenDoor にて、富田直登クインテットのライブ。
リラックスして熱く(という目標)。
富田NaoTo tp
黒田一義 ts
中村力哉 pf
岡本紘志 wb
今関和彦 ds
かわべまいこ vo


そして!
ここからはライブ告知です!(って、もう明日と明後日なんですけど)

[1月26日 木]

20120126kaorine
四谷「メビウス」にて、調草子(しらべのそうし)〜Kaori-ne〜 第二弾・新春ライブです。

尺八・篠笛  佐藤錦水
うた     木津かおり
guitar    内田充
piano    中村力哉
percussion 海沼正利

もともと無伴奏だった口伝の調べを、艶やかに転生させるべく、邦楽家 佐藤錦水の呼び掛けのもと、各方面にて活動中のアーティスト達が一同に集結した。日本語特有の発声、韻から生まれた日本固有の音楽の原点を、今の音色で蘇らせる伝え人たち。

当ユニット初回ライブのログがこちら。
調草子 Kaori-ne 結成記念ライブ!
調草子 Kaori-ne ライブ後記

今回のライブ後記アップしました。(1/27)
己の為すべきことを自ら探す力/調草子 kaori-ne ライブ後記



[1月27日 金]
柏「Studio Woo」にて、すっぴんジャズ"samANDo"
samA & EaudeMONDo(ex.samaNOЯI)ライブ。

vocal   早眞
s.sax   日竎則彦(produce)
piano   中村力哉
bass    岩川峰人
Drums   島野和樹
ゲスト
~ from HIBI★Chazz-k ~
a.sax   澤田亜矢子
t.sax   筒井洋一
b.sax   小仲井紀彦

DiamondでMONDOモードなJAZZ&POPユニットです(って、私も意味よく解っていないのですけど)。
samANDoとは?(vo 早眞さんのブログ)





それぞれのライブデータはLIVEの予定に。
皆さまのお越しをお待ちしています!



トップの写真
PENTAX LX+planar 50/1.4+400TMAX(self development)
(本記事とは何も脈略なく、ただ飾りに貼ってみました)


by りき哉

2012年1月16日 (月)

2011秋〜2012初春・お父さん日記

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備忘を兼ねて、昨秋以降の日記から。
(一部は過去ログに既出)


[2011年10月25日]
仕事で行けなかった幼稚園の運動会。携帯で撮ったムービーのダイジェストを観た。おおっ!本人の肩ほどまで高くした竹馬に(台の上から)乗って、ゴールまでスタスタと一気に駆け抜けた姿に、お父さんは感慨無量の夜。


[2011年12月6日]
息子のピアノレッスンは今まで一年近くお父さんオリジナルの練習をさせていたのだけど、今日は昇級テストという事にして、合格にして、8級から7級に進級した事にした。嬉しさを隠すように首をすくめてから台所へ行き、「ねえ、おかあさん、ぼくね、昨日まで8級だったけど7級にしんきゅうしたんだよ」と。

毎晩寝る前にちゃんと(ほんの5分程だけど)練習し続けてきたからね、そろそろお父さんの我流じゃなくて教則本に沿ってみようと。バイエルは時代遅れという噂も聞き、明日からはバーナムピアノ教本でレッスン。ざっと見てみると、「お父さん認定7級」の彼なら1冊目は楽勝だろう。飽きないで続けば。

ちなみに「8級から7級に」という数字は、もちろんテキトーな思いつき。お父さんは八段ということにしておく。(まだ上に九段、十段、名人とある)


[2011年12月15日]
息子の誕生日プレゼントを買いに来た新宿にて。幼稚園で先日マフラー編んだのがよほど楽しかったのか、「お父さんのも編んであげるから」と、誕生日プレゼントに欲しい物は毛糸とのこと。いいのか、恐竜のおもちゃじゃなくて?

しかも、二つの毛糸の束を比べ、「どっちが安いの?」「こっちは350円でこっちは500円だからこっちの方が安いよ」「じゃあ、こっち!」と安い方を選ぶ。え、えらいな、お前。

結局、毛糸を買った後、ランドセルと恐竜図鑑を買ってご飯を食べて帰宅。でも(恐竜の絵本や図鑑はすでに沢山持っているし、ランドセルはまだピンとこないのか)毛糸が一番嬉しそうだったような・・。(マフラー楽しみにしてるよ。おやすみ)


[2011年12月24日]
リハ終わって本番までの空き時間に、新宿で息子とクリスマス・プレゼント選び。沢山のおもちゃを前にしても、サンタさんにお願いしたい物はペンキとのこと。ダンボールを塗りたいそうな。先週誕生日に欲しがったのは毛糸で、クリスマスにはペンキ。職人気質なのか。

「ペンキならお父さんが今度買ってあげるから、今日はサンタさんにしかお願いできないものお願いしたら?」「じゃあ、ペンキをぬるふで!」「筆もお父さんが買ってあげるよ」「うーん・・・、じゃあ、ダンボール!」


[2012年1月1日]
「そういえばお父さんのマフラーはできたのか?」「え?まずおかあさんのをあんでから、それからおとうさんのだよ」「じゃあ、お母さんのはできたの?」「え?・・うーんと、まだ」
途中まで編んだものの、買ってきた毛糸が太すぎて小さな手では編みにくかったので中断し、細いのを買ってきたけどもうモチベーション落ちてそのままになっているらしい。
「早く編んでくれないと冬が終わっちゃうよ」「うん、わかった」 返事に覇気はない。完成を見る日は来るのか。


[2012年1月3日]
なかなか上手に回せないからすぐに飽きちゃうし、すぐに飽きちゃうからなかなか上手に回せるようにならない。よし、お正月だし、今日はコマ回しの特訓しよう。そうそう、膝をついて低い位置から、もっと遠くへ、丁寧に、「回れ!」って投げると、ほらっ、回った!
だんだんコツを掴んできて、何秒回ったかをノートにつけ始めたら、記録更新が楽しくて「3ページ埋まるまでやる!」
よかったね。冬休み明けたら幼稚園で対決できるね。

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[2012年1月7日]
近所のガソリン・スタンドまで歩いて灯油の買い出しお手伝い。空っぽの往路だけかと思ったら20リットル満タンの復路も全部運んでくれました。
(ちなみに我が家の12月の電気使用量は、昨年より55%の減少でした)

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[2012年1月8日]
仕事から帰宅すると「おとうさん、目つぶって。・・はい、もういいよ、ほらっ」
目を開けると、おおっ、マフラーが大体できている!「長さを見るから、おとうさん、首にまいてみて」「どれどれ、うーん、もうちょっと長い方がいいな」「オッケー、わかった」と、どんどん編んでくれる。へぇ、指でそうやって編むのか。

「これでどう?」「うーん、あとほんのちょっとだけ長くして」「はい、いいよー」と編み進み、ついに完成! 
いいね。どう?似合う?いい色だね。長さも丁度いいよ。あったかいね。ありがとう!!!

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by りき哉

2012年1月 2日 (月)

2012年 みずのえ辰/年頭ご挨拶

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2012年。新年のご挨拶を申し上げます。

経済第一という幻のような価値観の塊である原発を卒業し、本当に豊かな社会を子供たちにプレゼントするための歩みを、昨年に続き更に大きく進められますように。
東北地方の失われた風景と生活が、一日も早く戻ってきますように。

個人的なテーマは例年と同じく「耳を澄ます」です。
本当に自分は耳を澄ましているか。既存の理論や己の乏しい知識や経験に囚われていないか。
先入観を捨て、少しでも無垢な耳で音と静寂を聴けるよう、(マイペースで)精進したいと思います。
一音に宇宙を聴くべし(と自分に言い聞かせる新年二日目)。

それにしても、これは毎年のことだけど、大晦日から元旦へ年が明けると、本当にどうしてこんなに「新しいページが開いた」という気分になるのだろう。
月日の移ろいに特異点などあろうはずもないのに、やはりこの区切りに特別な感慨を抱いてしまうのは、自分が単なる一つの観念でしかない暦(こよみ)というシステムに毒されているからなのか。
つまり、それは、自分が真に耳を澄ますことができていない、ということの現れなのかもしれない。
・・と思ったり。

本年もどうぞよろしくお願いします。


トップの写真
PENTAX LX+planar 50/1.4+400TMAX(self development)


by りき哉

「年頭のご挨拶」の第一弾「自転車都市の思潮」も、絶賛ご高覧賜り中!


2012年1月 1日 (日)

自転車都市の思潮

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ログ「自転車をめぐる都市の在り方について」の続編(というか、本編)です。


当ブログを開設した4年前当初より、自分のプロフィール欄には「自転車・・・幹線道路に専用車線を完備してほしい」という一文を載せている。

私は世田谷区(区役所近く)のスタジオから、渋谷や新宿はもちろん、池袋も上野も銀座も(雨でなければ)自転車で行く。
たとえば上野のライブハウスまで、歩くと(休みなしで)たぶん4時間くらいかと思うが、自転車だと小一時間ほど。
(ちなみに電車でも同じく1時間くらい)

歩くのにくらべて、自転車に乗るとどれほど早く遠くまでラクに移動できることか。その圧倒的なパフォーマンス(能率)に驚嘆せずにいられない。だって、それが100パーセント「人力」によって成し遂げられているのである。

自転車に乗ることは、いわば自分の身体が拡張されたサイボーグになるようなものだ。それを身につけると、(空は飛べないけど)ものすごい移動能力を獲得する。繰り返すが、排気ガスも放射性廃棄物も出さずに、だ。

その「エコロジー性と利便性のバランス」を考えれば、人類史上最大の発明は自転車である、と言わずして何があろうか。

そればかりではない。

日常の足に自転車を利用していると、春には春の匂いを、秋には秋の風を身体全体で感じることができる。
冬は自転車ではさぞ寒かろう、と思う方も多いようだが、実はその反対で、一生懸命漕いでいるとすぐに熱く(心情的には「暑く」)なるのでむしろ薄着の方が良いほどだ。(私は真冬の新宿で人々がコートの襟を立てて吹きすさぶ寒風を凌いでいるときに、半袖のTシャツ一枚で汗だくになって自転車にまたがって信号待ちしている姿を奇異の眼で見られる、という経験をよくしている)

では夏はどうか。もちろん暑い。
しかし夏は暑いから良いのであって、もしもスーツを着てネクタイをして自転車に乗らなくてはいけないとなれば拷問に等しいが、短パンにTシャツで乗る分にはその暑さはむしろ心地よさすら感じるものであり、短パン&Tシャツで行ってはいけない事情があるのだとしたら、それは自転車の利便性に異論を挟むのではなく、社会のマナーとか常識とされている共通規範そのものをこそ疑うべきであろう。

端的に言えば、近年言われている「クールビズ」という運動はもっともっと推し進めるべき、ということである。暮らしている土地の気候風土に合った、価値基準、審美眼、マナー等を、改めて模索していく必要がある、ということだ。
ハワイではレイを首にかければ(短パンにシャツでも)、それは西洋のタキシード級にフォーマルであることとされる。
スーツにネクタイ姿こそが正しいマナーだとされたのは、そもそもどんな気候風土で育まれた文化なのか。それは今や亜熱帯と言ってよい夏の東京において、果たして私たちが模倣し続けるべき風習なのか。
冷静な判断力があれば、東京の夏の服装マナーは(ビジネスに於いても)、むしろハワイをお手本にした方がよいことに気付くはずである。
この提言に眉をひそめる人たちは、この日本の長い歴史の中でつい最近生まれたばかりに過ぎない一つの慣習に、単にとらわれ続けているだけであろう。

そして、その固定観念にとらわれたままでいることは、近年の経済成長第一という幻のような価値観を見直す眼差しすら持てない、ということに等しい。

自転車とクールビズ。
どちらも根っこ同じだ。

東京は自転車で走ってみると、殆どの人が「電車で行くのが当たり前」と思い込んでいる所も実は「意外に近い」と実感できる。
そう。これはぜひ大きな声でお伝えしたいのだが、都内を自転車で移動するのは、今これを読んでいる貴方が思っているよりも遥かにラクチンで早い(たぶん)。
たしかに一つの路線で駅から駅までの競争をしたら、自転車は電車に敵わない。
しかし「door to door」であれば、(ましてや乗り換えの一つや二つもあったりすれば尚更)自転車の方がかなり有利なのだ。
対クルマだって、道の空いている真夜中であれば敵わないが、朝夕の渋滞している中での自転車の優勢は圧倒的である。

環境に限りなく優しく、しかも健康にも良くて、移動スピードは条件によっては電車やクルマを凌ぎ、到着時間も正確に読め、ドラムセットやコントラバスは難しいかもしれないがテナーサックスやタブラくらいなら荷物を運ぶこともできる(近頃は高性能なリアカーもある)。良いこと尽くめだ。

問題は、この都内に自転車が安全に安心して快適に走れる環境がない、ということである。そして、それこそがこの都会の交通事情の最大の問題点であり、クールビズの話と同じく、私たちの観念を根底から見直さねばならないことの一つなのだと思う。
人類史上最大の発明である素晴らしい愛すべきこの利器を、私たちはもっともっと活用しよう。

まず、都内の片側2車線以上ある道路は(明治通りも六本木通りも甲州街道も環七も・・ことごとく)、その左車線すべてを自転車のための専用レーンにすべきである。尚かつ、その自転車レーンはさらに「走行レーン(低速用)」と「追い越しレーン(高速用)」に分ける必要がある。
そして、片側1車線以下の道路では「クルマより自転車の方が上位である」という認識を社会通念とし、「クルマは前を自転車が走っていたら追い抜いてはいけない」というルールにする。

・・・というのはほんの少し極端かもしれないが、それくらいに発想を大胆かつ柔軟にしていく必要がある、ということなのだ。

一口に自転車と言っても、お年寄りや子供や買い物ママさんなどの自転車と、高速度で幹線道路を快走するスポーツ車はまったく別物である。前者は限りなく歩行者に近いし、後者はクルマに近い存在。
そのどちらもが自転車の利便性を享受し安全に安心して走れる環境を目指したい。

結論。交通インフラも、人々の意識も、東京はオランダやデンマークなどに多いに学び、自転車優先の未来都市を描くべし。

その雄図の奥を流れる思潮は、「すべては繋がっている」ということ。
クールビズのことも含め突き詰めて語るならば、「日本には美しい四季があり、時節の細やかな機微を身体で感じて暮らしていくことを大切にしたい」という話になろう。
そしてそれは「五感を研ぎ澄まそう」ということであり、「耳を澄まそう」ということである。

クルマは便利だし、そのエコロジー性能はこれからも技術進歩とともに向上していくだろう。
しかし、他者や外界への体内アンテナを磨くということに関して、そのベクトルはどこまで行こうとも、自らの身体で動かす自転車という利器が備えている卓抜した哲理に近づくことはない。

自転車は私たちの、目前の景色はもとより、知の風景を変えてくれるのだ。

以上が、当プロフィール欄の「自転車・・・幹線道路に専用車線を完備してほしい」という一言に込めたメッセージ(の概略)である。

都内は意外とアップダウンが多い。三軒茶屋から銀座へ行くには丘を3つ超えなくてはならない。
強い向かい風に行く手を拒まれ、「でも帰りは追い風」と思いきや帰路も向かい風に泣くこともある。
しかし、上り坂も向かい風も、暑さも寒さも、それを感じることこそが「生きる」ということなのだと思う(と己に言い聞かせ、ペダルを漕ぐ)。

そのペダルの一漕ぎが、巡り巡ってやがて己の音楽となるのだ(といいな)と思う。




・・という具合に、自転車賛歌から少し大きめの風呂敷を広げて、2012年元旦の夜、取り敢えず新年のご挨拶としておきます。

本年もどうぞよろしくお願いします。
(関連する話は、これからもたぶんエンドレスで続くでしょう)


トップの写真は2010年秋、東京・代々木公園にて。
PENTAX LX+smc M50/1.4+PRESTO400(self development)

by りき哉



記事へコメントくださる方へ

2011年12月25日 (日)

南三陸町との邂逅 一粒のちからコンサート後記

宮城県登米市と南三陸町の仮設住宅地区へ、「一粒のちから」プロジェクトで演奏に伺いました。

(その予告編・詳細がこちらのログ。「一粒のちから、南三陸町へ」)

両日とも沢山の方が集まってくださり、笑いと涙と熱気に包まれたコンサートになりました。


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上の二枚の写真はその初日(2011年12月22日)、宮城県登米市の南方イオン南方店跡地団地2期仮設集会所でのコンサートの様子です。

会場は(ご覧の通りの)超満員!
とても心のこもったチラシを作ってくださったり、皆さんにお声がけをしてくださった、現在は南三陸町童子下仮設1期の自治会長をなさっている佐藤さんと、志津川高校避難所で代表を担っていらっしゃった佐々木さんお二人の、人望の厚さが伺えます。


下の4枚も同じく。

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Dsc_0234      唄・太鼓 美鵬成る駒


Dsc_0208_2      尺八・篠笛 佐藤錦水


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そして翌日の23日(祝)は、南三陸町入谷の童子下集会場「四季の里」にて。

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この入谷地区で仮設住宅に避難されているのは17世帯ほどとのことですが、沢山の方がいらしてくださいました。


直に触れて響き合った時間。
皆さんの手拍子や、お囃子や、真剣な眼差しや、笑顔や、涙に、もう私たちの方が「ちから」を頂いているような。

民のうたの力って凄い。

自分個人にとっても、音楽を今まで続けてきたことの意義がぎゅっうと凝縮された二日間となりました。
南三陸町との邂逅も、こうして音楽を共にできる仲間に恵まれることも含め、色々な巡り合わせに只々感謝するばかりです。






コンサートを終えた集会場から、全てが流された志津川の町までは車でほんの10分ほど。
鉄骨だけが残った南三陸町役場防災対策庁舎のすぐ横が、佐藤さんのお住まいのあった場所です。

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失われた風景の中で、手を合わせました。

そして私たち3人と楽器や機材を満杯に乗せた車は一路東京へ。
今と未来へ向けた「民のうた」を、これからも精一杯にクリエイトし奏でていきたいと思っています。





(コンサート本番中の写真はすべて佐々木さんによる撮影です。佐藤さん、佐々木さん、いろいろとどうもありがとうございました)

追記(12/27)
佐藤さんもブログ「南三陸 海 山 川!」にて、この度のことを予告から後記まで、連続でアップしてくださっています。
こちらはその3つ目、コンサート後記です。
一通のメールからのはじまりでした。

by りき哉




「一粒のちから」プロジェクト:ピアノで織りなす東北民謡

2011年12月18日 (日)

絆と断絶、そして改めて思うこと

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震災・福島原発事故から9ヶ月。
新たに生まれた絆と、原発を巡り一遍に噴出した果てしない断絶。
今も、倫理を置き去りにした巨大な勢力が根深くはびこり、その権謀術策が巡らされ続けている。

食品の「暫定基準」が恒常化した非常事態のまま、その測定もまったく不足している現況において、即時的に何よりも心配なのは、放射線への感受性が大人よりも遥かに高い子供たちのことだ。
そして、何の責任もないまだ幼い子供たちや、これから生まれてくる子供たちは、この事故の後片付けも、これから予定通りの手続きで廃炉になる原発や使用済み核燃料の後始末も、直接・間接に生涯に渡ってやり続けなければならない。

このほんの数十年の間の薄っぺらな利便性を享受してきた私たちは、一体どれほどの大きなものを失った、いや、奪ってしまったのだろう。
この期に及んでなお原発や核燃料サイクルを押し通そうとすることは、次代に対する眼差しの欠如と、自己正当化と、拝金主義の為せる態度にほかならない。

例えば、現・野田内閣が成立した今年9月2日の社説に於いて、東京新聞が「原発に依存しない暮らしのかたちも見えた。本当に豊かな未来のために、脱原発の方向性はこのまま堅持するべきだ」と語る一方で、読売新聞は「原発の再稼働は、産業空洞化を防ぎ、日本経済が震災から本格的に立ち直る必要条件である」と浅慮を晒す。

「豊かさ」の本質を見据える者と、見誤る者。
思想の射程の違いは、かくも呆然とするほどに大きい。

嗚呼、しかしだ。
たとえ、広大な太平洋に小石を一つ投げ入れるがごときであるとしても、それでも私たち一人一人が声を上げ続けていくことがこの現実を前進させていく原動力となるのだと、私はやはり信じている。

いま何を語り何を語らないのか。
それは自分の生き方そのものであり、その姿勢こそが己の音楽になるのだということも、やはり信じている。


 トップの写真は、2011年5月 東京・代々木公園にて。
 Minolta AUTOCORD(Rokkor75mmF3.5)+ 400TMAX(self development)



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 2011年4月 東京にて。
 PENTAX LX+planar 50/1.4+400TMAX(self development)

以下、この秋以降に書き記した言葉の断片より、ごく一部を抜粋掲載。


[11月17日]
石油ストーブを買いました。デロンギのオイルヒーターを長年愛用してきましたが、乗り換えることにしました。我が家の場合、これで冬の電気代は半分から3分の1近くになりそうです。電気大食いヒーターは、今冬はこのまま押し入れで冬眠していてもらいます。


[11月18日]
夏前に産経エクスプレスの購読を止めた際、妻が理由を先方に言わなかったと後から知った私は「それじゃ原発問題の報道への抗議行動だということが伝わらないじゃないか」と残念がったのだが、たった今その産経新聞から「また購読を検討して頂けませんか」という電話を頂戴した。飛んで火に入る夏の虫。


[12月6日]
息子のピアノレッスンは今まで一年近くお父さんオリジナルの練習をさせていたのだけど、今日は昇級テストという事にして、合格にして、8級から7級に進級した事にした。嬉しさを隠すように首をすくめてから台所へ行き、「ねえ、おかあさん、ぼくね、昨日まで8級だったけど7級にしんきゅうしたんだよ」と。


[12月8日]
ジョン・レノンの命日。毎年この日は特別な思いに駆られる。静かに「ジェラス・ガイ」を弾いてみたり。


[12月9日]
「東京ももう冬になった」ということにして、本日我が家はついにストーブ稼働。(言うまでもなく、電気のオイルヒーターから石油ストーブに替えたのは「今冬の我が家の電気使用量を劇的に下げてやる」という男の意地が9割です。脱原発デモ参加と同じ)


[12月11日]
今日は明治座公演の後、『一粒のちから』リハーサルをしてきました。昨晩の皆既月食も神秘的だったけど、新宿の今夜の月もすごく明るくて美しくて、宇宙の営みも人との縁も含めたこの世の必然への感慨や、優しさや悲しみや怒りが入り交じった、言葉にならない心持ちとともに歩いてきました。深呼吸。


by りき哉


2011年12月11日 (日)

一粒のちから、南三陸町へ

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12月11日、今日で震災から9ヶ月です。

南三陸町でのコンサートが決定しました。
『一粒のちからプロジェクト』で、今月22日に登米市の、23日は南三陸町の仮設住宅地区へ、演奏に伺います。

宮城県民謡「十三浜甚句」を制作した際の、この十三浜の写真を提供くださった佐藤秀昭さんとの何とも不思議な妙なるご縁が、今回のコンサート実現へと繋がりました。

佐藤さんは現在、南三陸町の仮設住宅(童子下仮設1期)の自治会会長をなさっています。
そして、志津川高校避難所の代表をなさっていた佐々木光之さんとともに会場の手配から何から準備してくださり、当日はコンサートの進行を務めてくださいます。

とても楽しみに待っていてくださるとのこと、私たちも精一杯の演奏をすべく準備を進めています。
ささやかな一粒の力になれますように。



南三陸町復興応援
「一粒のちから」民のうたコンサート


2011年12月22日(木)

開場 13:30
開演 14:00〜 
場所:宮城県登米市 南方イオン南方店跡地団地 2期仮設集会所


2011年12月23日(金)

開場 11:00
開演 11:30〜
場所:宮城県本吉郡南三陸町入谷童子下 童子下集会場


進行:佐藤秀昭さん (南三陸町童子下仮設1期自治会会長)
   佐々木光之さん(元志津川高校避難所代表)

出演:唄・太鼓   美鵬成る駒
   尺八・篠笛  佐藤錦水
   piano     中村力哉


2011年3月11日。千年に一度という未曾有の大震災。
東日本では、豊かな風景や歴史とともに築きあげてきた人々の生活が、一瞬にして奪い去られた。
故郷を想う気持ちは、明日へ歩み未来へと向かう私たちの大きな力になると信じている。
日々の暮らしの中で生まれ育まれてきた「うた」には、その地の土や空や匂いが深く染み込んでいる。
そうした土着のうたを、新たな響きに包み、目を閉じればそこに故郷が現れるように、後世へまでも伝えていきたい。
復興を祈る一人一人の想いにそっと寄り添い、ほんの一粒のちからになれたらと願いながら、私たちが受け継いできた民謡を、今と未来へ向けて奏でていきたい。





トップの写真は「十三浜甚句」を唄う、和太鼓奏者・美鵬成る駒。
2011年5月12日 Hocola studioにて。


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こちらは「網のし唄」で篠笛をレコーディングする佐藤錦水。
2011年6月30日 Hocola studioにて。


※ 「一粒のちからプロジェクト」については、こちら。
  ピアノで織りなす東北民謡

※ 中でも「十三浜甚句」については、こちら。
  ピアノで織りなす宮城県民謡「十三浜甚句」

by りき哉

2011年11月27日 (日)

ピアノで織りなす青森県民謡「南部餅つき唄」

「一粒のちから(東北地方の民謡に和声を付けることで復興の力になれたらうれしい)プロジェクト」の第五弾です。
復興を祈る私たち一人一人の想いに、この音楽が少しでも寄り添うことができたなら幸いです。

日本の民謡はもともと和声(という概念)を持たない音楽ですが、そこにピアノによるハーモニーを加え、新たな解釈とともにアレンジ・演奏しました。

「南部餅つき唄」は、下北半島に伝わる古い踊り唄で、正月行事が発祥と言われています。
現在でも、県内のお祝いの席では祝舞として、必ずこの踊りが演じられるそうです。

これから年末、そして新年を迎える時節だということもあって、今回はこの唄を取り上げてみました。
餅米を蒸すところから始まり、杵で捏ね、そして威勢良くつきあげていく一連の流れをイメージしてアレンジ&演奏しました。
エンディングに向かって元気よく盛り上がっていきます。

青森県民謡「南部餅つき唄」

奥州 サーハーエ
奥州南部の 大畑なれや
出船入船 繁華の港
陸(おか)は豊年 みずほの宝
(ハ イヤコラ ハイハイ)

揃た揃たよ 餅つきァ揃た
秋の出穂より 色はよく揃た
※ヨイヨホホイヨイ ヨホホーヨーイトナー
ヨイハヨイコノ舞を舞うて
よせてよせたら ヨホノホイヨホホイノホイ

臼もあたらし 餅つきゃ若い
赤いたすきに はちまきを締めて
※繰り返し

ツケタカ ツケネカ ツケタカナ
サットシアガレ ユンガオメ
サットシアガレ カンボチャメ
トコサッサ コラサノサ

ついたお供え 神々さまへ
家内揃うて 笑い顔揃うた
※繰り返し

[歌詞についての補足]
「よいはよいこの」は現在広く浸透している歌詞ですが、本来は「よいはよいとの」で、この「と」は「人」という意味だそうです。


この地で育まれてきた唄を後世へ伝えていくこと。
その力のささやかな一粒になれればと願っています。

この動画の演奏者
 美鵬成る駒: 唄・太鼓・当り鉦・チャッパ・鈴
 佐藤錦水 : 篠笛・唄囃子
 中村力哉 : 和声付け・ピアノ・タブラ(バヤン)・カシシ・唄囃子

 2011年11月12日 東京 Hocola Studio にて録音


ちなみに動画の絵は、この音楽のバックグラウンド画として描き、パソコンでレタッチしたものです。
「気は心」ということで・・。
(原画:2011年11月24日 26×34cm クレヨン)

by りき哉




[追記]

当プロジェクトの唄を、以下にまとめてあります。

ピアノで織りなす東北民謡~Pray for Japan~

その他の公開済みの唄
Pray for Japan ピアノで織りなす福島県民謡「相馬二遍返し」
Pray for Japan ピアノで織りなす宮城県民謡「十三浜甚句」
Pray for Japan ピアノで織りなす茨城県民謡「網のし唄」
Pray for Japan ピアノで織りなす岩手県民謡「釜石浜唄」

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